Column 家づくりコラム

沖縄の家で台風対策するためには?対策方法を詳しく紹
沖縄の家で台風対策するためには?対策方法を詳しく紹
2025.09.29

「沖縄で家を建てる際は台風対策は必要?」
「台風対策って、何から始めればいいんだろう…」
沖縄は日本で最も多く台風が上陸する場所として有名です。
この記事では、沖縄が台風に対して、昔から講じている対策と現代講じている対策を一挙に紹介します。沖縄で暮らしていく上では、必須の対策なのでぜひご参考ください。
これから沖縄に家を建てたい人や検討中の人は、紹介する台風対策を取り入れて、台風に強いマイホームを作りましょう。
なお、クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。また、移住コンシェルジュが常駐しているので、沖縄への移住も安心です。沖縄の注文住宅にお困りであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
沖縄の台風について

沖縄の台風は、本土と比べて発生する数や勢力が異なり、沖縄の住宅に大きな影響を与えます。
沖縄の台風シーズンは、梅雨の時期から秋にかけてあり、特に集中しているのは8月から9月にかけてです。
台風の接近数は、年間で7〜8個程度で本土に比べて多く、暖かい海域を通るため、勢力を維持したまま上陸します。
そのため、沖縄で生活していくために、住宅の台風対策は必要不可欠です。
沖縄の伝統的な家が講じている台風対策の工夫4選

沖縄の伝統的な家が実施している4つの工夫をご紹介します。
- 屋敷林
- 石垣
- 赤瓦屋根
- アマハジ
それぞれ確認していきましょう。
屋敷林
屋敷林は、住宅の周囲に植えられている樹木です。
屋敷林が台風の風を直接受け止めることで、屋根や窓ガラスの破損を防ぐことができます。
屋敷林に最適な樹木は、丈夫で枝葉が密集しているものが選ばれます。特にフクギやガジュマルが一般的で、フクギは集落の中に並木道が残っているほど、台風への強さを示す樹木として有名です。
石垣
石垣は自然石や加工された石材を積み上げて作った構築物で、家や畑の周囲に設置され、台風や潮風から暮らしを守る役割を果たしています。石垣の表面の凸凹や石と石の隙間が風の流れを乱し、風を弱める効果があります。
石垣には「野面積み」と「布積み」があり、前者は自然の形を活かした積み方、後者は加工された石を水平に積み上げた方法です。布積みの方が強固な構造で、台風による強風や塩害にも効果的です。
赤瓦屋根
沖縄産の粘土を高温で焼いた赤い瓦は、通気性、断熱性、吸湿・放湿性に優れており、沖縄の温暖な気候に適した材料です。
ただし、赤瓦は単体では台風に強いとは言えないため、赤瓦の間に漆喰を塗り、瓦全体を一体化させることで、強風に対する耐久性を高めていました。
また、昔の沖縄の家は屋根の位置が低く、風圧を受けにくかったため、台風に強い構造となっていました。
アマハジ
アマハジは、沖縄の伝統的な住宅に見られる庇(ひさし)のように大きく張り出した軒下空間です。特に母屋の周囲を囲むように作られ、家屋に快適な環境を提供します。
アマハジには、暑さ対策として2つの重要な役割があります。
まず、強い日差しを遮り、室内の熱の侵入を防ぐ役割です。また、広い軒先は風通しの良い空間を提供し、湿気がこもりがちな沖縄の家屋に涼しい風を取り込み、快適な住環境を作り出してくれます。
沖縄の現代の家が講じている台風対策の工夫4選

ここでは、現代の家が講じている台風対策の工夫を4つに分けてご紹介します。
- 台風に強い木造住宅
- 耐風圧仕様のアルミサッシ
- 平たい陸屋根
- 分厚い単板ガラス
伝統的な家と何が違うのか確認していきましょう。
台風に強い木造住宅
沖縄では歴史的背景から、鉄筋コンクリート造の住宅が主流でした。鉄筋コンクリートは台風に強いという特性があり、沖縄ではほとんどの住宅が鉄筋コンクリート造でした。
しかし、技術の進歩により、台風に強い木造住宅が誕生し、近年では鉄筋コンクリート造を超えて木造住宅の数が増加しています。
クレバリーホームでは、独自に開発したプレミアムハイブリッド構法を使用し、台風に強い木造住宅を提供しています。2023年の台風6号では、クレバリーホームが手がけた木造住宅は一件の被害もなく、強風にも耐えました。
耐風圧仕様のアルミサッシ
台風対策の一環として、耐風圧仕様のアルミサッシがあります。耐風圧仕様のアルミサッシは、強風に耐えるための高強度な窓サッシで、風圧による変形や破損を防ぎます。
沖縄では、風速62m/sに耐えられるサッシが標準仕様です。しかし、アルミサッシだけでは不十分で、重要なのは気密性です。気密性が低いと、どれだけ強力なサッシを使用しても、隙間から強風が入り込んでしまい、サッシが動いたり、水が噴き上がったりします。
そのため、台風時にはサッシと床の隙間に詰め物をすることが、効果的な対策になります。
平たい陸屋根
陸屋根は勾配がなく、屋根面が平らな形状をしており、一般的な瓦やスレートを使用した傾斜屋根とは異なります。
勾配のある屋根では、隙間から風が吹き上げる「負圧」が発生しやすく、風の影響を受けやすくなります。
一方、陸屋根は隙間がないため、風の影響を受けにくく、また、風があたる面積が少ないので、台風の強風にも耐えることが可能です。
分厚い単板ガラス
通常、本土の住宅では3〜6mmの単板ガラスが一般的ですが、沖縄では6mm以上のガラスが標準となっており、窓のサイズが大きい場合は8mmの単板ガラスが使用されます。
単板ガラスは強度が高く、重量があるため、台風の強風に対して非常に効果的です。高強度のため、衝撃や風圧に負けることなく、重量があることで窓が飛ばされたり動いたりすることがありません。そのため、ガタつく音を気にすることなく安心して過ごせます。
省エネ性を重視する場合は複層ガラスも選択肢ですが、頑丈さを求めるなら、単板ガラスの方が向いています。
沖縄の台風に関するよくある2つの質問

沖縄の台風に対する工夫を紹介してきましたが、ここでは、沖縄の台風に関するよくある質問を2つご紹介します。
- 木造住宅は台風に耐えられる?
- 家を建てる際に、どのような耐風基準を満たすべき?
それぞれ解説していきます。
木造住宅は台風に耐えられる?
木造住宅でも台風に耐えることは可能です。
技術が発展したため、鉄筋コンクリート造と同等の強度を発揮できるようになりました。
昔は、台風に弱いイメージだったので沖縄に木造住宅を新築する方はごく少数でしたが、耐風圧性などのランクも用意され、確かな性能を持っているからこそ選ばれてきました。
なお、クレバリーホームは耐風圧性の最高等級を標準採用しているので、台風への強さが保証されています。
家を建てる際に、どのような耐風基準を満たすべき?
耐風圧性とは、建物やその一部が、風の力にどれだけ耐えられるかを示す性能です。台風や強風による建物への被害を防ぐために重要になります。
日本の建築基準法では、地域ごとに耐風圧性の標準ランクが決められており、沖縄は風速62m/s(S-5ランク)が標準です。
風速50m/sで電柱が倒れるくらい強烈な風なので、62m/sの風速に耐えられる基準であれば安心できます。
移住支援金制度について

沖縄県が提供する移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移住する方々をサポートするための制度です。
東京23区に住んでいるか通勤している方が、沖縄で条件に合った仕事に就くか、自ら会社を立ち上げることで支給されます。
支給金額は、一人暮らしの場合60万円、家族の場合は100万円です。また、18歳未満の子どもがいる場合は、1人につき最大100万円が追加で支給されます。
制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、沖縄への移住を考えている家族にとって、経済的な助けとなる制度です。移住支援金についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
まとめ|台風に強い木造住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

沖縄での台風対策には、屋敷林や石垣、赤瓦屋根、アマハジなどの伝統的な工夫と、木造住宅、耐風圧仕様のアルミサッシ、陸屋根、単板ガラスなどの現代的な技術が求められます。
上記を取り入れれば、台風に強い家を作ることが可能です。また、沖縄の移住支援金制度を利用すれば、経済的支援を受けながら移住を実現することができます。
なお、クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。また、移住コンシェルジュが常駐しているので、沖縄への移住も安心です。沖縄の注文住宅にお困りであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。