Column 家づくりコラム
沖縄はシロアリ被害が多い?被害を未然に防ぐコツ5選!
沖縄はシロアリ被害が多い?被害を未然に防ぐコツ5選!
2025.09.16

沖縄のシロアリ被害は、全国的に見ても特に多いといわれています。特に沖縄の高温多湿な気候は、シロアリにとって繁殖しやすい最適な環境だからです。
しかし、適切な知識と対策があれば、未然にシロアリを防ぐことは可能です。
この記事では、なぜ沖縄でシロアリ被害が多いのかを解説し、被害を未然に防ぐための5つのコツをご紹介します。沖縄で家を建てたい方やすでに住んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。また、シロアリが寄り付かない木材を使った木造住宅が注目されています。沖縄の注文住宅にお困りであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
沖縄のシロアリ被害

沖縄の高温多湿な気候がシロアリにとって、絶好の繁殖条件になってしまっています。沖縄にいるイエシロアリは、日本本土にいるヤマトシロアリと比べて、強力で広範囲に被害を及ぼします。
このイエシロアリによる主な被害は、木材の食害です。
シロアリは、木材に含まれるセルロースを分解して栄養を確保しています。そのため、木造住宅がシロアリに狙われやすく、対策していないと集団行動するイエシロアリに住宅丸ごと食べられてしまいます。
また、畳や紙にもセルロースが含まれるため、和室近くの床がふわふわして沈むようになったり、床が抜けてしまう可能性も出てきます。
シロアリに家をすべて食い荒らされないように、住宅全体にシロアリ対策を講じることが大切です。
沖縄のシロアリ被害を未然に防ぐコツ5選

沖縄のシロアリ被害を未然に防ぐコツを、5つに分けて紹介します。
- シロアリに強い木材を使用する
- 防蟻処理(薬剤処理)を施す
- 家の下を一面コンクリートにする
- ベイト剤(毒餌)を設置する
- 家全体を十分に換気する
自分でできるものから、住宅を建てる前にするべきことがあるので、よく読んで対策し忘れないようにしましょう。
シロアリに強い木材を使用する
沖縄に木造住宅を建築する際は、住宅の構造材をシロアリに強いものや寄り付かないものの使用をおすすめします。
シロアリに強い木材は、ケヤキやクリです。これらの木材は、特に硬くシロアリのアゴでも噛み砕けません。シロアリが寄り付かない木材は、ヒノキやヒバです。これらは独特な香り成分を含んでおり、シロアリが匂いを嫌い寄り付きません。
クレバリーホームでは、ヒバよりもシロアリが寄り付かない独自の構造材を使用した木造住宅を手がけており、高い防蟻効果が実証されています。
防蟻処理(薬剤処理)を施す
住宅の構造材に防蟻効果を施すのも1つのコツです。防蟻処理は、化学的なものと物理的なものの2種類存在します。
化学的なものは、薬剤による防蟻です。さまざまな商品や薬剤がありますが、主流のものはネオニコチノイド系の薬品です。
人やペットに無害で、シロアリの神経に作用し、少量で効果を発揮します。また、ピレスロイド系は殺虫剤にも使われる薬品で、即効性がありシロアリを寄せ付けません。
物理的なものは、メッシュを設置する方法です。シロアリの住宅への侵入経路をメッシュで物理的に遮断する方法で、薬品を使わず設置してすぐ効果が発揮されるので、手軽に防蟻処理したい人におすすめです。
家の下を一面コンクリートにする
この方法も物理的処理ですが、家の下にコンクリートを流し込んで、一切の侵入経路を遮断する方法です。シロアリは、床下から住宅に侵入してくるのでコンクリートで固めてしまえば、コンクリート層の突破は困難なので、シロアリの被害を受けなくなるでしょう。
しかし、コンクリートを流し込んでも油断できません。
シロアリは、木材から溢れ出す微量のガスや匂いを感知する鋭い嗅覚を持っています。そのため、コンクリートの中にある木材やその上の構造材を感知して、食い進んでくる可能性があります。
この嗅覚を逆手にとって、嫌がる匂いのする木材を床下に使って、一枚上手な対策をしましょう。
ベイト剤(毒餌)を設置する
ベイト剤なる毒餌を設置する方法も有効です。これはシロアリが発生してからのコツに分類されるかもしれません。
ベイト剤とは、遅効性の毒で主な効果は脱皮の阻害です。この毒をシロアリが巣に持ち帰ることで、巣全体のシロアリが毒にかかります。
シロアリが脱皮の時期になると、毒の効果が働いて新しい皮を作ることができなくなります。シロアリの新しい皮とは、外骨格のことです。
外骨格ができていないことは、身体を覆う皮がないことになるので、全身の機能が低下し、シロアリは餓死します。イエシロアリは集団行動をしているので、ベイト剤の効果は抜群でしょう。
家全体を十分に換気する
シロアリが寄り付かない家にするために、家全体を十分に換気する必要があります。シロアリは休眠を必要とせず1年中活動を続けています。気温が20度〜26度で、湿度が60%程度が最適な環境です。
最近の住宅は気密性が高いため、湿度が高くなりがちで風通しも悪くなっています。適度に換気と除湿を行うことが必要なことを覚えておきましょう。
特に、梅雨の時期と夏場はこまめに換気して、シロアリを寄せ付けないようにしましょう。
住宅を建てる際に、全周換気や24時間換気システムを導入して湿気を排出する機能を持たせるのも検討してみてはいかがでしょうか。
沖縄のシロアリの兆候

沖縄ではシロアリが発生する兆候を見分けることも大切です。シロアリの存在を疑えるサインがあれば、早期の対策が可能になり被害の拡大を防げます。
- 蟻道
- 蟻土
- 木材の異常
- 羽アリの発生
- カビの臭い、シミの発生
目にみえる兆候と目に見えない兆候があるので、5つの兆候をそれぞれ詳しく解説します。
蟻道
蟻道は目にみえる兆候です。蟻道とは、シロアリが光や外敵から身を守りながら移動するために作るトンネル状の通路のことです。
これはシロアリの単なる移動経路ではなく、外敵からの保護、エサまでの道標の役割を持っています。
蟻道は、湿度が高い場所に作られることが多く、建物の基礎や床下、壁の表面など、地面に近い場所に多くみられます。
もし自宅で見つけたら、シロアリ被害の決定的なサインなので、すぐに専門業者やハウスメーカーに連絡しましょう。
蟻土
蟻土も目にみえる兆候です。蟻土は、シロアリが蟻道を作る際に使う土のことで、木を食べる場所で風などが入らないように表面を覆っています。
蟻道と似ていますが、円状や扇状に広がって作られるのが違いです。
この蟻土のような、何かを土で覆う習性をもつ昆虫は、シロアリのみです。蟻土を見つけたらシロアリがいる証拠なので、速やかに専門業者に連絡するようにしましょう。
注意点として、蟻土を見つけても壊さないようにしましょう。被害の拡大やシロアリの巣への場所がわからなくなってしまうためです。
木材の異常
この木材の異常も目にみえる兆候と目に見えない兆候の2つがあります。目にみえる兆候として、木材の亀裂です。
亀裂の中でも、線形の亀裂はシロアリ特有です。直近で地震や自然災害がなかったのに亀裂がある場合は、シロアリ被害と判断してよいでしょう。
また、亀裂の中に土が詰まっていたら蟻土に該当するので、シロアリ被害だと間違いないでしょう。目に見えない兆候として、床に軋みがあります。
軋みは、シロアリに基礎を食べられたことで発生するので気になったらすぐ相談しましょう。
羽アリの発生
羽アリの発生は、シロアリ被害の大きな兆候です。特に、家の中で羽アリが大量に発生した場合、近くの床下や柱などにシロアリ被害が発生しているか、大きな巣が存在する可能性が極めて高いです。
一般に沖縄にいるイエシロアリは、5月から7月にかけて発生します。
よくクロアリの羽アリと混同しやすいですが、胴体にくびれがなく、羽が4枚とも同じ大きさなのが、シロアリだと覚えましょう。
カビの臭い、シミの発生
カビの臭いやシミの発生は、直接的なシロアリの兆候ではありませんが、シロアリ被害につながる可能性を示すサインです。
カビやシミが発生する理由として、住宅の湿度が高いことが挙げられます。シロアリは乾燥を嫌い、湿度が高い場所を好むためシロアリが発生しやすい環境になっています。
つまり、カビやシミの発生はシロアリを寄せ付けるサインを出してしまっています。シロアリの発生を少しでも減らすために、シロアリに好まれない環境づくりに努めましょう。
沖縄でシロアリ被害に遭ってしまったら

もしも、十分なシロアリ対策を講じても被害に遭ってしまったら、自分で解決しようとせずに、専門業者に任せましょう。
無理に自分で解決しようとすると、専門業者は状況の正確な把握ができずに、対応が後手になってしまいます。
被害に遭ったら、現場を荒らさずに経験がある方々に任せることが、早い解決方法です。
専門業者によっては、保証やアフターフォローのサービスが付いてくることもあるので、費用などで躊躇せずにまずは連絡してみましょう。
移住支援金制度について

沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移り住む人を応援する制度です。
これは、東京23区に住んでいるか通勤している人が、沖縄で条件に合う仕事に就いたり、自分で会社を始めたりするともらえるお金のことです。
もらえる金額は、一人暮らしなら60万円、家族となら100万円で、18歳未満の子どもがいる場合は、一人につき最大100万円が追加でもらえます。
この制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、将来的に沖縄で暮らしたい中学生やその家族にとって、経済的な助けになる制度です。移住支援金をもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
沖縄でシロアリ対策が万全な住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は、沖縄でのシロアリ被害や兆候、未然の防ぎ方のコツをご紹介しました。シロアリを見かけたら、すでに被害が進行してしまっているので、十分な対策で寄せ付けないようにしましょう。
十分な対策をしても、シロアリ被害に遭うこともあります。被害を受けてしまったら、専門業者に一任するのが最善なので、すぐに連絡するようにしましょう。
また、沖縄に住宅を建てる際は、今回の記事を参考にしてシロアリ被害を受けないような住宅を目指してください。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。シロアリなどに強い住宅を建てたいのであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。