Column 家づくりコラム
沖縄で木造住宅に住んでみた感想|暑さ・台風・湿気のリアルな実態とは?
沖縄で木造住宅に住んでみた感想|暑さ・台風・湿気のリアルな実態とは?
2025.09.16

沖縄は、透明度が高い海やあふれる自然が広がる日本有数の観光地です。国内外からも多くの観光客が沖縄にきて、その魅力に圧倒されています。
しかし、沖縄の気候では厳しい暑さが降りかかります。RC造の住宅が一般的ですが、近年では木造住宅の需要が高まってきているそうです。
今回は、沖縄で木造住宅に住んでみて感じた感想をご紹介します。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしており、2023年の台風では、木造住宅への被害が0件の実績を出しています。沖縄への移住や土地選びでお困りであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
沖縄で木造住宅が選ばれる理由3選

近年、沖縄で需要が高まってきている木造住宅ですが選ばれる理由は何なのでしょうか。今回は、3つに分けてご紹介します。
- 通気性に優れている
- 自由に設計できる
- コストを抑えられる
沖縄に住宅を建てる際は、木造住宅が選ばれる理由を参考にRC造にするか木造にするか判断していただければと思います。
通気性に優れている
木造住宅は、RC造の住宅に比べて通気性に優れています。RC造の住宅は材料の特性上、床下から建物までコンクリートを流す一体型の住宅です。対して木造住宅は床下から基礎を立てるので、床下に空間を作ることができます。
この空間は木造住宅でしか作れないため、RC造に比べて通気性が優れていることになります。
またクレバリーホームなどでは、住宅の基礎部分に隙間なくスリット(換気口)を設けることで建物全体の空気を循環させる全周換気技術で、さらに通気性を向上させているのが特徴です。
自由に設計できる
RC造ではできない設計を木造住宅では叶えることが可能です。RC造は、木造と違い梁や柱を使わないため、大空間を設計できたり、コンクリートを流し込むことでどのような形のものも作れます。
しかし、増改築やリフォームの自由度は低いです。木造は、シンプルな構造なので、形に飽きてしまったりライフスタイルに合わせて増築したいなどの希望に、柔軟に対応できます。
コストを抑えられる
今まで沖縄にRC造が多かった理由は、台風に強く材料も安価だったためです。
沖縄に住むならRC造一択、だという考えが浸透しすぎてしまった結果、今度はRC造の住宅に使う材料が高価になってしまいました。
現在では、木材の方がRC造の住宅の建材に比べて安価で入手しやすいです。
また、RC造はコンクリートを流し込んで固めるために時間を要します。木造は、プラモデルのように組み立てるだけなので、工期が短いです。結果、短い分、費用を抑えることができます。
沖縄の木造住宅に住んでみて良かった点5選

選ばれている理由は理解できたと思います。しかし、実際のところ住み心地などはどうなのか気になりますよね。
- 調湿作用で夏でも快適に過ごせる
- 熱伝導率が低く、断熱性能が高い
- 木の温もりを感じられる
- おしゃれな空間を作れる
- 沖縄の自然とマッチしている
この章では、沖縄の木造住宅に住んでみて良かった点を5つに分けてご紹介します。
調湿作用で夏でも快適に過ごせる
調湿作用とは、木材や漆喰、珪藻土がもつ性質のことです。空気中の湿度に合わせて水分を吸収したり放出したりして、湿度を一定に保とうとする働きのことを指しており、まるで天然の加湿器や除湿機のような機能です。
このおかげで、木造住宅内の湿度を快適に保つことができ、沖縄のジメジメした不快感を軽減してくれます。
空気中の湿度に合わせて作用するので、結露やカビの抑制、乾燥防止の効果にも期待でき、年間を通して湿度に困らない快適な生活を送ることができるでしょう。
熱伝導率が低く、断熱性能が高い
木造住宅は、RC造に比べて圧倒的に熱伝導率が低いです。
熱伝導率とは、熱が物質の中をどれだけ速く伝わるかを示す割合を数値化したもので、この値が低ければ低いほど、熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことを意味します。
数値で表すと、木材が約0.12に対して、コンクリートは約1.6、鉄は約54の結果になりました。つまり、木材はコンクリートの約1/12、鉄の約1/450しか熱を伝えないので、驚くべき断熱性能です。
断熱性能が高いことで、暑さが厳しい夏でも外の熱気が室内に伝わってこないため、室内を快適に過ごすことができるでしょう。
木の温もりを感じられる
木造住宅に住むと、木の温もりを強く感じることができます。この温もりは目に見えるものと目に見えないものの両方で感じることが可能です。
目に見えるものとして、木材のひとつひとつに違った木目や色合いを確認できます。この自然な風合いが見る人に安らぎや温かみを感じさせるとされています。
目に見えないものとして、木の香りから温もりを感じ取れます。
科学的に、木から放出される成分にリラックス効果があり、自律神経を安定させて心拍数を下げると示されていることから、温もりを感じられるのでしょう。
また、日本では実家といえば木造住宅を連想させることから、私たちを包み込む温もりを木造住宅は持っていると考えられます。
おしゃれな空間を作れる
RC造でなければ大空間を演出できないわけではなく、木造住宅でも大空間を作ることは可能で、むしろおしゃれな空間にできます。
木造住宅の技法に「現し」なる工法が存在します。
「現し」は、建物の構造材である柱や梁などを、壁や天井の仕上げ材で隠さずに、そのまま室内のデザインとして見せる工法です。
壁や天井を設けないため、広々とした空間を表現できる他、あえて構造体を見せている様は、おしゃれに感じられます。
RC造では表現できない木造ならではのデザインであることや、壁や天井を作る費用がかからないことなど、さまざまな理由から人気を集めています。
沖縄の自然とマッチしている
沖縄の大自然に木造住宅はとてもマッチしており、映えることでしょう。
RC造のコンクリート剥き出しの住宅も、見る人によっては沖縄の自然と合っているように見えるかもしれません。しかし、木造の木材剥き出しの住宅の方が、合っていると思う人の方が多いはずです。
また、沖縄の美しく透明感のある海も自然の1つです。木の色、自然あふれる緑、透明感ある海の色の3色が揃うと、人間は大自然を連想し違和感を感じないことからも、マッチしていると確信できます。
木造住宅を建てる時は、外観に木材を装飾してみると、おしゃれな仕上がりになるでしょう。
沖縄の木造住宅に住んでみて後悔した3つの点

沖縄の木造住宅に住んでみて良かった点を解説してきましたが、後悔したことの中には、どのようなものがあるのでしょうか。木造住宅に住んでみて後悔した点を3つに分けてご紹介します。
- 乾燥が気になる
- 台風への恐怖がある
- シロアリ対策が不十分だった
木造住宅を建てる前に、ご紹介する3つの後悔を思い出して、マイホームを建てた後に同じような後悔をしないでいただけると幸いです。
乾燥が気になる
木造住宅が乾燥しやすい主な理由は、暖房器具の使用と換気システムにあります。冬場にエアコンやストーブを使うと、暖かい空気の湿度が下がり、部屋が乾燥します。
また、住宅の気密性が高まっている現代の木造住宅では、断熱性や省エネ性能を高めるために、隙間がほとんどない高気密な設計なのが多いです。
さらに、24時間換気システムによって乾燥した外気が常に取り込まれるため、乾燥がさらに進みます。
木材には調湿作用があり、乾燥を緩和する働きはありますが、外部からの強い乾燥に追いつきません。空気清浄機や加湿器などによって、湿度をあげて乾燥しないように調節しましょう。
台風への恐怖がある
RC造が台風に対して強いのはもちろん、木造住宅も台風に強いのが当たり前になっており、台風被害件数は下がってきています。
では、このように台風に強いのに、恐怖してしまうのはなぜでしょうか。
RC造は単純な丈夫さで台風をしのぎますが、木造住宅は木材のしなりを活かして台風に耐える構造しなる時に、住宅が若干軋んだり揺れることが恐怖する原因だと考えられます。
また、木造住宅では住宅内ですきま風が発生し、大きな音を出すのも原因だと考えられます。恐怖してしまうかもしれませんが、十分な強度を持っており、壊れたり飛ばされることはないのであまり心配しなくても、問題ないです。
シロアリ対策が不十分だった
木造住宅を建てたが、シロアリ対策が不十分だったことで腐食してしまったなんてこともあるそうです。
木造住宅を建てる上で、シロアリへの対策は入念に行いましょう。
クレバリーホームの木造住宅は、シロアリが寄りつかない構造材を使用して建築されているので、優れた防蟻効果があります。また、アフターフォローとして5年ごとの点検も用意されているので安心です。
入居者自身で行えるのは、木材への防蟻材塗布、毒餌の設置程度です。蟻道というシロアリの侵入経路を探すのも1つの対策ですが、素人目だと見つけるのは難しいです。
始めからシロアリ対策されている住宅を選ぶことをおすすめします。
移住支援金制度について

沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移り住む人を応援する制度です。
これは、東京23区に住んでいるか通勤している人が、沖縄で条件に合う仕事に就いたり、自分で会社を始めたりするともらえるお金のことです。
もらえる金額は、一人暮らしなら60万円、家族となら100万円で、18歳未満の子どもがいる場合は、一人につき最大100万円が追加でもらえます。
この制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、将来的に沖縄で暮らしたい中学生やその家族にとって、経済的な助けになる制度です。移住支援金をもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
まとめ|沖縄で木造住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は、沖縄で木造住宅が選ばれる理由や木造住宅に住んでみて良かった点、後悔した点までご紹介しました。木造住宅を建てた時の、実際のイメージが思い浮かんだのではないでしょうか。
木造住宅は、木材が住宅にもたらす効果が多く、快適な住環境を整えてくれます。特に調湿作用による湿度調整が役立つので、実際に効果を体験していただきたいです。
今回の記事を参考に、後悔しない木造住宅を沖縄に建てていただければ幸いです。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。台風やシロアリなどに強い住宅を建てたいのであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。