Column 家づくりコラム

沖縄の琉球風水を知れば住み心地をが良くなる|運気を上げる理想の住まいの手引き
沖縄の琉球風水を知れば住み心地をが良くなる|運気を上げる理想の住まいの手引き
2025.09.16

沖縄では、昔から強い日差しや台風、湿度の高さなどの厳しい自然環境に悩まされてきました。琉球風水は、単なる縁起担ぎではなく住宅の住み心地を快適にする知恵でした。
今回は沖縄に古くから伝わる琉球風水とはどのようなものか、琉球風水を取り入れて住宅を快適に過ごす秘訣を紹介します。沖縄での土地選びや住宅を建てる時の間取りを考える際に、参考にしていただければ幸いです。
クレバリーホームでは、沖縄に移住したい方にとってうれしい移住コンシェルジュが常駐しており、お客様の移住をサポートしてくれます。
また、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしており、外観から間取りまであなたの要望に沿った住宅を提案してくれます。沖縄への移住や土地選びでお困りであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
沖縄で発展した琉球風水とは?

琉球風水は普通の風水とは異なり、中国から伝わった風水の思想と、沖縄独自の自然崇拝や信仰が融合して発展した、独自の考え方です。
元々、風水は中国が発祥で中国から日本本土や沖縄へ伝わっていきました。中国が基になりますが、伝来した各地で独自の文化や考えが流入して発展していきました。
琉球風水は、地理的要素と魔物に対する要素を大切にしています。地理的要素は、「太陽」、「海」、「御嶽」で御嶽は、信仰の対象となる神聖な場所の総称です。どの要素も沖縄らしさを感じます。
また、魔物に対する要素は「ヒンプン(屏風)」、「シーサー」、「石敢當(いしがんとう)」です。
沖縄では人に不幸をもたらしたり、災いを引き起こしたりするマムジンと呼ばれる存在が信じられており、琉球風水はマムジンから人々を守る知恵として今も残っています。
沖縄の琉球風水と本土の風水の3つの違い

沖縄で独自に発展してきた琉球風水ですが、元々の中国との風水と同様の違いがあるのでしょうか。また、古くからの琉球風水と現代の沖縄の風水の決定的な違いも詳しく解説していきます。
また、本土に伝わった「家相」や「陰陽道」など、日本の風水を網羅的に解説します。
- 中国の風水
- 沖縄の風水
- 本土の風水
- 沖縄と本土の風水の決定的な違い
中国の風水
日本の風水のすべての基となった中国の風水は、約4000年前まで遡ります。風水は、経験則や環境学からくるものと思われており、実際にはその通りです。
しかし、起源は土地の幸運と不運を科学的に分析する学問だったといわれているので驚きです。現代の風水のように占い術などの類ではなく、正反対とも思える科学が起源でした。
そのような起源を持つ中国の風水ですが、960年〜1644年の宋から明の時代にかけて孔子の思想体系に基づきながら、現代の風水に近づいて行ったといわれています。
沖縄の風水
沖縄の風水は今回ご紹介している琉球風水で、1350年から1395年の間に伝えられました。
中国の福建から那覇の久米村に移住してきた多くの人たちが風水を実践しており、当時は彼らの文化や風習として持ち込まれています。
17世紀からは、琉球王国は国策として風水を活用し始めました。理由として、国家の繁栄が基となっております。
中国との貿易が琉球王国の経済を支える大部分となっているため、円滑で良好な関係づくりのために、福建に学びに向かい、帰国後は国づくりに貢献しました。
その後は首里城の建築や、集落の整備など、生活の至るところで風水が浸透していきました。
本土の風水
日本本土の風水は、飛鳥時代に朝鮮半島から伝来してきたことがはじまりです。
伝来してきた当時は、朝鮮半島の風水はまだ完成していなかったですが、日本独自の理論で、陰陽道へと成されました。
陰陽道には、四神相応なる人々が生活する上で、理想的な地理条件を表す思想があります。平安時代に作られた平安京には、土地選びや建造物の配置、向きなどに陰陽道の風水思想が用いられています。
江戸時代になると、現在の風水の基となる「八宅法」なる考えが普及しました。家を8つの包囲に分けて良し悪しを判断する風水として庶民の間で普及し、現代の風水へと発展していきました。
沖縄と本土の風水の決定的な違い
どちらの風水も起源とされる中国から伝来してきた文化や風習が基になっています。では、両者の決定的な違いはあるのでしょうか。
決定的な違いは、思想の根幹です。本土の風水は陰陽五行思想と融合し、土地や建物の「方位」などの考え方が思想の根幹にあります。
沖縄の風水は、沖縄独自の自然崇拝やマジムン(魔物)信仰が深く結びついており、台風や日差し、魔物などの厳しい自然環境や超自然的な存在から身を守るための「暮らしの知恵」が根幹です。
どちらとも風水の起源は同じであれ、その土地ならではの考え方が思想の根幹に反映されています。
沖縄の琉球風水を考えた間取りのポイント3選

日本本土では厳しい寒さを乗り越えるため、北東の方角を重視した風水を考えます。暖かい気候の沖縄では、太陽の動きを基準とした陰陽の風水を重視しています。
- 陽の方位
- 陰の方位
- 半陰半陽の方位
沖縄で住宅の間取りを考える際は、太陽の陰陽の方位がもつ意味を理解しながら配置すれば、快適で健康的な暮らしが可能です。
陽の方位
陽の方位とは、日光に恵まれており、エネルギーが強く、活発な気を持つ方位です。具体的には、南東、南、南西を指しています。
それぞれの方角には、以下のような意味を持っています。
- 南 : 太陽の光が強く差し込む方角で、エネルギーや活力が満ちている。
- 東 : 太陽が昇る方角で、「発展」や「成長」を象徴している。
- 南東: 穏やかな陽の気が満ちる方角で、縁や人間関係を育んでいる。
明るく、ポジティブな気が満ちている方位なので、パブリック空間を配置するのがよいでしょう。
陰の方位
陰の方位は陽の方位と対になる方位で、エネルギーが穏やかで、静かな気を持つ方位です。具体的には、北西、北、北東です。
これらの方角は、以下のような意味を持っています。
- 北 : 太陽の光が少なく、静けさと安定を象徴している。
- 北東(鬼門): 邪気が入るとされ、特に注意が必要とされている。
- 北西 : 落ち着きや重厚感を象徴している。
落ち着いており、穏やかな気が満ちているので、プライベート空間の配置が望ましいです。
お風呂場やトイレ、寝室、子ども部屋など家族だけが使用するような空間を配置しましょう。
半陰半陽の方位
方位には、陽の気と陰の気が切り替わる不安定な状態の方位があります。この方位のことを半陰半陽の方位とされています。
具体的には、北東と南西が半陰半陽の方位です。北東は、太陽の光が少ない北から、太陽が昇る東へと気が切り替わる境界で、鬼門と呼ばれています。
南西は、太陽が活発な南から、太陽が沈む西へと気が切り替わる境界となっており、裏鬼門とされています。
そのため、人が長時間滞在する重要な部屋や、水回りなどの配置は避けるべきです。
階段、廊下、クローゼットなどを配置し、整理整頓と清潔を保つことで影響を少なくできます。
沖縄の琉球風水における土地選び

住宅の間取り以外に、土地選びも風水と密接な関係があります。この章では。風水がよい土地の条件と風水が悪い土地の条件をご紹介します。
- よい土地とされる条件
- 悪い土地とされる条件
土地の良し悪しは単なる方位や配置だけではなく、自然と調和し魔物などから守れているかどうかが重要です。
住宅を建てる前には、その土地が風水でよいとされているか確認しましょう。
よい土地とされる条件
風水でよいとされる土地は、日当たりと風通しがよく、少し高台にある土地です。
この条件下の土地は、その土地に建てる住宅に結界を張り、住宅と家族を魔物などから守ってくれます。南側に水路や海など水の要素があると、さらに運気を高めてくれます。
また見晴らしもよく、湿気もこもりにくいので、健康面でも良好な土地です。
高台の家は台風の影響を受けやすい印象がありますが、ある漁師の家は風水師の助言で、風の通り道を考慮した設計を行った結果、台風被害を受けることがなくなったそうです。
周囲に自然が広がる高台にある資産家の家は後継が絶えなかったり、土地の力を極限まで引き出して、災いから身を守る知恵として風水は注目されています。
悪い土地とされる条件
悪い土地とされる条件は、日当たりが悪く、極端にいびつな形をした土地です。謡的な方角は北向きで、三角形などの不自然な形の土地は特に要注意です。
低地や窪地も湿気が溜まりやすく、悪い気も溜まってしまうでしょう。病院や墓地など、病などにまつわる場所の近くも避けるべきだと考えられます。
土地の歴史を調べることも重要で、水場や海を埋め立てた土地も運気を上げる要素を埋めてしまっているので、風水が悪い土地の条件下です。
悪い土地に住んでしまうと、その土地の住人が不機嫌になったり、何らかの病気や病にかかってしまう恐れがあります。
家族や親戚のため、土地選びは慎重に行いましょう。
移住支援金制度について

沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移り住む人を応援するものです。
これは、東京23区に住んでいるか通勤している人が、沖縄で条件に合う仕事に就いたり、自分で会社を始めたりするともらえるお金のことです。
もらえる金額は、一人暮らしなら60万円、家族となら100万円で、18歳未満の子どもがいる場合は、一人につき最大100万円が追加でもらえます。
この制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、将来的に沖縄で暮らしたい中学生やその家族にとって、経済的な助けになる制度です。移住支援金をもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
まとめ|沖縄の琉球風水を取り入れた住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は沖縄独自に発展していった琉球風水をご紹介しました。琉球風水のルーツや他の風水との違い、風水が単なる占いや迷信ではないことを理解していただけたと思います。
風水は怪しい文化に見えますが、その土地で生活していた先人が編み出した、快適で安全な生活を送るための知恵だと知っていただけたら、幸いです。
沖縄で住宅を建てる時は、ご紹介した間取りの配置と土地選びを参考にしていただき、住み心地のよい生活を手に入れましょう。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。風水を考慮した住宅を建てたいのであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。