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沖縄の家にシーサーは必要?意味・置き方・種類を解説
沖縄の家にシーサーは必要?意味・置き方・種類を解説
2025.09.03
沖縄へ旅行しに行くと、いたるところで「シーサー」を見かけることがあると思います。では、このシーサーとは何のためにあって、どのような意味を持っているかご存じでしょうか。
そもそもどのような目的で沖縄に多いのか。
今回は沖縄に多く存在しているシーサーの意味や置き方などをご紹介します。また、種類ごとの特徴も解説しているので、参考にしてください。
クレバリーホームでは、沖縄に移住したい方にとってうれしい移住コンシェルジュが常駐しており、お客様の移住をサポートしてくれます。
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沖縄の家にいるシーサーとは何か?

沖縄にシーサーが多いことは有名ですが、何者なのでしょうか。シーサーは家の入り口や屋根の上に置かれていることが多く、魔物や災いを追い払う沖縄の伝統的な守り神です。
基本的に、ライオン(獅子)のような見た目をしており1体のものと2体が対になっているものがあります。
2体が対になっているシーサーは、オスとメスのペアでそれぞれ役割を持っています。ちなみに、口が開いているシーサーがオスで、閉じているのがメスです。オスは悪霊を追い払う役目で、メスは家族を守る役目を持っています。
置き方は、屋根や門柱の上、玄関に置くのが一般的で、正面から見て右がオスで左がメスになる配置にしましょう。置く場所はきれいにし、顔を外向きにするのも忘れないでください。
沖縄のシーサーは4種類ある

シーサーと一言で言っても、主に4種類のシーサーが存在します。
- 宮獅子
- 村獅子
- 家獅子
- 漆喰シーサー
これらのシーサーは、置く場所や守るものによって姿や形が変わってきます。それぞれ特徴をもっており、無意味に置かれているシーサーは少ないです。
沖縄に旅行しに行った時には、ぜひさまざまなシーサーを探してみてください。
宮獅子
宮獅子(みやじし)とは、主に沖縄県が琉球王朝だった時から伝わる伝統的な獅子の一種です。主に、城や神社、寺、墓などに設置されています。
この宮獅子の役割は、単なる魔除けだけではなく、権威の象徴としての意味合いが強いです。
沖縄が琉球王朝だった時からのシーサーですので、王朝を治めていた一族の家や王族の施設などに設置されていたものだと考えられます。
首里城や琉球王国の歴代王の墓である玉陵(たまうどぅん)にも、この宮獅子が設置されているので、間違いはないでしょう。宮獅子の素材は石製で、優れた彫刻技術で彫られています。
村獅子
村獅子は村落獅子とも呼ばれ、集落や高い場所に設置されているシーサーです。この村獅子は村全体を見渡せる場所に設置されていることが多く、単独で置かれているのが特徴です。
この村獅子の主な役割は、村に災いをもたらす悪霊や疫病が侵入するのを防ぐ役割を担っています。集落の守り神なので、集落全体を見渡せる場所に設置されています。
また、村獅子が向いている方向には意味があります。
南から南西向きのものは火難を防ぐ役割、東から北東向きのものは鬼門として暴風雨を防ぐ役割とされており、いつも私たちを見守ってくれているシーサーです。
家獅子
沖縄のシーサーと言えば、この家獅子がイメージされやすいと思います。家獅子は沖縄の民家や建物の屋根、玄関先などに置かれるシーサーのことで、家やそこに住む人々を、魔物や災いから守る守り神として、身近で親しまれているシーサーです。
一般的に口を開けたオスと口を閉じたメスが一対で置かれており、口を開けたシーサーで災いを追い払い、口を閉じたシーサーで幸せを逃がさない意味が込められています。
また置く場所によって名前が変わるのが特徴で、屋根の上のシーサーは「屋根獅子」、門柱の上は「門獅子」、石垣の上や玄関前は「屋敷獅子」と呼ばれています。
漆喰シーサー
漆喰シーサーは、沖縄の伝統的なシーサーの一種でその名の通り、漆喰で作られているのが特徴のシーサーです。
この漆喰シーサーのはじまりは、昔、瓦職人が家主から瓦を設置する工事を受注しました。仕事を終えた後、余った瓦と漆喰で家主にお礼の意味を込めて製作したのがはじまりだと言われています。
一般的なシーサーは粘土を素焼きして作られますが、漆喰を塗り重ねて作られるので、表面がなめらかで、ツヤがあります。
職人がコテやヘラにて手作業で作るので、シーサーの表情が豊かで個性的です。白色が基本ですが、沖縄の赤い屋根にマッチしているのできれいなコントラストになります。
沖縄の家でシーサーを置く時のおすすめの場所4選

沖縄の家にシーサーを置く場合、置く場所によって意味合いが変わってきます。ここでは、シーサーを置く時のおすすめの場所を4つに分けてご紹介します。
- 屋根の上
- リビング
- 水回り
- 玄関
シーサーを適当に置いてしまうと、意味が変わってきてしまったり、役割を発揮できなくて効果がなくなってしまうため、この記事を参考にして正しく置きましょう。
屋根の上
沖縄の家々でよく見られるシーサーで、主にその家と家族を災いから守る魔除けの守り神としての意味を持ちます。
しかし昔の沖縄では、家を建てる際に火事や災害、悪霊などから守るために、職人さんが屋根の上にシーサーを置くことが一般的でした。
前述したように屋根の上のシーサーは、屋根の上から家全体を見守り、外から侵入しようとする悪霊や災いを追い払う魔除けとして効果を発揮します。
また、家族が健康で幸せに暮らせるように、家の中の平穏を守る家内安全の効果も発揮します。
リビング
屋根の上のシーサーと同じように、家の守り神である意味は一緒です。しかし、リビングのシーサーは、主に「福を呼び込み、幸せを育む」ことを目的としています。
リビングは家族みんなが長く過ごす場所です。リビングにシーサーを置くことで、家族の健康や絆を守り、幸せが続くように願う意味をもたらします。
家族の幸せと繁栄の意味が込められているので、魔除けのような外敵よりも、家の守りを固めてくれるような役割をしてくれるように感じます。
また、リビングに置くことでインテリアとしての役割もあり、家の雰囲気に合わせて好きなシーサーを置いてみるのも楽しいでしょう。
水回り
水回り、特にトイレなどにシーサーを置くことは、風水や沖縄の伝統的な考え方で、特別な意味を持つことがあります。
水回りは、不浄を払う、厄落とし、邪気が溜まりやすい場所だといわれています。水回りの悪い気が溜まりやすい場所にシーサーを置くことで、気を清め、よい気を保つ役割を持たせることができます。
また風水の観点から、水回りをきれいに保たれていると金運があがります。シーサーを置いて、きれいに保つことを心がけておくと、金運アップの効果も期待できるでしょう。
キッチンへの設置も効果的で、火の神様や水の神様への感謝を示し、家族の健康を守ってもらう意味合いを持たせられます。
玄関
玄関のシーサーにはどのような効果が発揮されるのでしょうか。
玄関のシーサーは、家の正面に位置するため、主に外から入ってくる悪いものから住宅や家族を守る守り神としての役割を担っています。
このシーサーを玄関に置くことで、住宅全体に結界が張られます。結界があることで邪気や災いなど、襲いかかってくる災難から家を守ってくれる役割をしてくれるでしょう。また、幸運を招き入れる役割も持っています。
口を開けているシーサーで厄を払い、口を閉じたシーサーで福を逃がしません。そのため、オスとメスの2体を一緒に玄関に置くことが望ましいでしょう。
沖縄の家にいるシーサーの色が意味する意味とは?

種類や設置する場所によっても意味が変わってくるシーサーですが、色にもそれぞれ意味があります。以下に色ごとに込められている意味をご紹介します。
- 赤 :仕事運、闘争心、健康運
- ピンク :幸福運、恋愛運、結婚運、若返り
- 黄 :金運、独創性、好奇心旺盛
- 緑 :協調性、平常心、健康運、資金増幅
- 青 :誠実、勝負運、冷静沈着
- 水色 :リフレッシュ、精神浄化、癒し
- 紫 :感受性豊か、カリスマ運、神秘的
- 茶 :安定運、堅実、母性の象徴
- 白 :財運、清廉潔白、人間関係改善
- 黒 :ストレス除去、高貴、厳粛、格調高さ、災除
沖縄で赤いシーサーが多い理由は、厄や邪気から住宅を守る闘争心と、家族の健康を祈願する健康運があるからだと思われます。
昔、原因不明の火事から富盛の村を救ったシーサーは黒色をしており、災除の意味を持つに相応しいシーサーでした。
移住支援金制度について

沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移り住む人を応援するものです。
これは、東京23区に住んでいるか通勤している人が、沖縄で条件に合う仕事に就いたり、自分で会社を始めたりするともらえるお金のことです。
もらえる金額は、一人暮らしなら60万円、家族となら100万円で、18歳未満の子どもがいる場合は、一人につき最大100万円が追加でもらえます。
この制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、将来的に沖縄で暮らしたい中学生やその家族にとって、経済的な助けになる制度です。移住支援金をもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
まとめ|沖縄でシーサーをあしらった住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は沖縄の各地で見かけるシーサーの意味や種類などをご紹介しました。沖縄に訪れた際はこの記事を参考にしていただき、込められている願いや役割を思い出しながら観察すると、見方が変わってくるかもしれません。
沖縄で住宅を建てる時は、ご紹介した場所にシーサーを配置して、厄を払い幸運を呼ぶ快適な住宅を手に入れてください。
クレバリーホームでは、沖縄の災害や気候に強い家づくりをしています。シーサーをあしらって、より強い住宅を建てたいのであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。