Column 家づくりコラム

沖縄で人気の平屋暮らし、その魅力と注意点とは?平屋のメリット・デメリット
沖縄で人気の平屋暮らし、その魅力と注意点とは?平屋のメリット・デメリット
2025.07.29
近年、沖縄で平家が人気になってきているのをご存じでしょうか。沖縄独特の気候風土との適合性やライフスタイルの変化によって、徐々に注目され始めています。
今回は、沖縄で平家に住むことのメリットやデメリット、気候に合わせたおすすめの間取りも紹介しているので、参考にしてください。を解説します。
クレバリーホームでは、沖縄で被害が多い台風や地震に強い住宅づくりをしています。もし、沖縄へ移住を検討している方がいましたら弊社に「移住コンシェルジュ」が常駐しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
沖縄で平家が人気の理由3選

本章では、沖縄で平屋が人気の理由を詳しく解説します。
- 沖縄の風土に合っている
- 台風に強い
- 家族とのコミュニケーションが増える
沖縄では昔ながらの伝統的な住宅をよく目にしますが、どれも平家に似た形状をしています。昔から人気でしたが、技術の発展で、耐震性や耐久性が向上したことも背景にあるでしょう。
沖縄の風土に合っている
沖縄で平家が人気な理由の1つに、風土に合っていることが挙げられます。
歴史的な観点をあげると、沖縄の伝統的な住宅の多くは大きな屋根を持った平家です。沖縄を訪れたことがある方は、大きな赤い屋根を持った住宅を多く目にしたことがあるでしょう。
また、平家は多階層住宅では作れない深い庇(ひさし)が設けられます。深い庇は日差しを遮り、風通しをよくする機能があります。
つまり、平家は伝統的な要素を取り入れつつ、風通しがよくなる機能を備えているので沖縄の風土に合っているのでしょう。
台風に強い
沖縄は1年の半分が台風の脅威に晒されています。沖縄に住むためには、台風への備えを十分しなければなりません。
建物が低い平家は、台風に強い住宅の1つです。沖縄の伝統的な住宅が平家ばかりであるように、安定性に定評があります。
建物が低い分、重心が低い位置にあるため強風に耐えることが可能で、風を受ける面積も小さいため、風圧の影響は低いでしょう。
家族とのコミュニケーションが増える
多階層住宅は、上の階を支える柱や壁を必要とします。しかし、平家は1階建てなので多階層住宅のような支える構造物がなく、開放的な空間を演出できます。
この大空間は家族とのコミュニケーションが増える要素だと考えられるでしょう。理由としては、視線を遮る構造物がないため室内で家族を目にする機会が増えます。
目にする機会が増えることは、話しかける機会が増えることになります。多階層住宅では、家族と顔を合わせる機会が減りがちです。
沖縄で平家に住むメリット3選

沖縄では昔から平家が多いように、多くのメリットを持っています。ここでは、代表的なメリットを3つ紹介します。
- アマハジを作れる
- バリアフリーな家に生涯住める
- 空間を自由に設計できる
沖縄で平家に住むことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アマハジを作れる
アマハジとは、母屋(建物の主要部分)の軒から大きく張り出した庇の下の空間を指します。このアマハジは本土ではみられない沖縄独自の建築要素で、多くの機能を持っています。
縁側と似ているアマハジですが、機能性に大きな違いがあります。庇が母屋から大きく張り出しているため、沖縄の強い日差しや台風の横殴りの雨を防いでくれます。
また、開口が大きいため風を多く取り入れることができ、換気性能にも大きな差があると考えられるでしょう。
バリアフリーな家に生涯住める
多階層住宅と平家の大きな構造的違いは、階段がないことです。沖縄に多階層住宅を建てて生涯住む場合は、高齢になるにつれて階段の上り下りが困難になることが予想できます。
手すりをつければ上り下りは楽になりますが、工事費がかかりますし直接的な解決にはなりません。
平家は、1つのフロアで生活のすべてが完結されます。階段がないことで掃除や洗濯も楽な動線で行うことが可能で、移動によるストレスから脱却できることが何よりうれしいポイントです。
空間を自由に設計できる
平家がおすすめのポイントは、2階部分を考えなくてよいことです。多階層住宅を建てる時は、上の階のことを考えながら設計する必要があります。下の階は上の階を支える構造にしなければならないため、難易度が高く耐力壁や柱を要所に建てなければなりません。
平家は上記のような問題を考える必要がないため、自由な設計が可能です。屋根を支える壁や柱だけあれば、その他はあなたが思い描く間取りになります。
多階層住宅ではできなかった高い天井や広いリビングは皆さんが一度は住みたいと思うまどりではないでしょうか。空間を自由に使って、理想の間取りを表現してみてください。
沖縄で平家に住む2つのデメリット

生活が1つのフロアで完結されるので、生活の動線にストレスを感じることがない平家ですが、いくつかのデメリットも存在します。
- 採光が難しい
- 広い土地が必要になる
これらのデメリットを理解し、間取りの設計や土地の選定を十分に比較するのが家づくりにとって欠かせないことになります。後悔がないように、デメリット内容を把握しましょう。
採光が難しい
平家は建物の高さが低いです。そのため、隣接する住宅が多階層住宅だったり高い木が生い茂っていると、光が届かなくなってしまいます。
日陰になることで、涼しく過ごせますが、家全体が暗い印象になります。また、日当たりが悪いと、室内に湿気がこもりやすくなってしまうでしょう。
日当たりをよくするためには、家の天井に窓を設置したり家の中心に中庭を作るのが有効です。平家は自由に設計ができるので、ハウスメーカーに相談すればこの要素を取り入れてくれるでしょう。
広い土地が必要になる
多階層住宅は、2階にも生活スペースがあるので狭い土地でも住宅を建てられます。しかし、1つのフロアしかない平家は1階にすべてを集約しなければなりません。
平家は、1つのフロアに生活スペースを確保しなければならないため広い土地を必要とします。また、実際の生活を想像しながら設計をしないと窮屈な間取りになってしまいます。
また、沖縄は日本でも有数のリゾート地なので国内外の富裕層が別荘や投資物件として沖縄の不動産を購入します。そのため、沖縄の土地は全国と比較すると、割高な傾向があります。
多階層住宅の倍以上の土地を必要とする平家にとって、土地代の価格は抑えたいところです。
沖縄で平家に住むときのおすすめの間取り

高温多湿な沖縄に平家で住む時には、間取りにこだわらなければなりません。本章では、沖縄で平屋に住むときのおすすめの間取りを紹介します。
- 風の通り道を確保する
- 中庭を中心とした間取りにする
それでは、詳しく見ていきましょう。
風の通り道を確保する
高温多湿な沖縄に住むのにあたって、風の通り道を確保する間取りを考えなければなりません。湿気や熱気を効率よく換気できる間取りが好ましいでしょう。
具体的な間取りの提案は、家の対角線に窓を設けたり天窓を設置したりすることです。
家の対角線に窓を設置すると、その線に沿って風が抜けていくので十分な換気性能を発揮してくれます。
天窓を設置すれば高低差換気が働きます。温かい空気が上昇する仕組みを利用する換気方法で、天窓の位置が高ければ高いほど換気性能は向上します。
天窓を設置できるならなるべく高い位置に設置しましょう。
中庭を中心とした間取りにする
平家の中でも特に人気なのが、中庭を中心とした間取りです。中庭は、採光と風通しに優れており平家のデメリットを解消してくれます。
また、中庭に向けて大きな窓を設置できるので、どの部屋からも家族の存在を認識できます。
中庭を中心に考えれば、寝室の位置やリビングなどの間取りが決まってきます。中庭から朝日が差し込む位置に寝室を配置すれば、心地いい目覚めになるでしょう。
昼下がりの柔らかい日差しの前にリビングを配置すれば、リビングの外でティータイムを楽しめそうです。中庭で何をしたいか考えることによって自然と間取りが決まってくるので、中庭のある生活を想像しながら、間取りを設計しましょう。
まとめ|沖縄で平家を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は、沖縄で平家が人気な理由や実際に平家に住むメリットを紹介しました。
沖縄で平家に住む時は、光の取り入れ方や換気の方法を考えないと快適な生活ができないので、間取りに工夫を施すようにしましょう。
クレバリーホームでは、台風、シロアリ、塩害などの被害に対して強い家づくりをしています。また、1センチメートルピッチの緻密な設計をしているので、敷地をフル活用した戸建てを建築できます。
沖縄に移住を考えている方には、弊社常駐の「移住コンシェルジュ」がサポートしますので、お気軽にご相談ください。