Column 家づくりコラム
沖縄でRC注文住宅が選ばれる理由とは?木造住宅との違いや費用相場を解説
沖縄でRC注文住宅が選ばれる理由とは?木造住宅との違いや費用相場を解説
2025.11.21
「沖縄でRCの注文住宅が人気な理由が知りたい」
「沖縄でRCの注文住宅を建てる際の費用相場を知りたい」
沖縄でマイホームの購入を検討している方の中には、上記の疑問を抱いている方もいるでしょう。
沖縄は台風や塩害、高温多湿など独自の気候条件を持つため、住宅には高い耐久性が必要です。その中で、頑丈な構造を持つRC注文住宅は、多くの沖縄県民に選ばれ続けています。
本記事では、沖縄でRC注文住宅が選ばれる理由や木造住宅との比較、具体的な費用相場などを詳しく解説します。
沖縄でRC注文住宅を建てるなら「クレバリーホーム」へご相談ください。沖縄の気候風土に合わせた、強く快適な住まいをご提案します。
沖縄でRC注文住宅が選ばれる3つの理由

沖縄でRC注文住宅が選ばれる3つの理由は、以下のとおりです。
- 台風に強い構造で安心して暮らせる
- 塩害・湿気に強く長持ちする
- 遮音性・断熱性に優れている
RC造(鉄筋コンクリート造)が沖縄の住宅として支持を得ている背景には、気候や環境に適した明確な理由が存在します。
台風に強い構造で安心して暮らせる
沖縄は毎年のように大型台風が接近する台風常襲地域であり、強風や飛来物への備えが必須です。
RC住宅は、鉄筋とコンクリートで構成された重量のある構造体で、耐風性能が極めて高く、暴風による揺れや倒壊のリスクを最小限に抑えられます。木造住宅と比較しても、強度は圧倒的です。
また、コンクリートの屋根は瓦が飛散する心配が少ない構造のため、自宅の損壊だけでなく、近隣住宅への飛来物被害を防ぐ役割も果たします。台風の通過中も家が揺れにくいため、恐怖を感じることなく家族が安心して過ごせる点は、RC住宅ならではのメリットです。
塩害・湿気に強く長持ちする
海に囲まれた沖縄では、潮風による塩害が、住宅建材のサビや腐食を早める大きな要因です。
RC住宅に使用されるコンクリートは塩害に対する耐性が高く、アルカリ性の性質が中の鉄筋をサビから守る働きをします。適切な厚みのコンクリートで鉄筋を覆う「かぶり厚」を確保し、洗浄や塗装などのメンテナンスを行うことで、長期にわたり建物の性能を維持できます。
また、沖縄は高温多湿な環境ですが、コンクリートは木材のように腐食したり、シロアリに食べられたりする心配が基本的にありません。シロアリ被害のリスクが木造に比べて低いため、構造体の強度を長く保ち続けられます。
遮音性・断熱性に優れている
コンクリートの厚い壁や床は、外部からの音を遮断する優れた遮音性能を持っています。
沖縄は基地周辺の航空機騒音や、車社会による幹線道路の騒音が気になるエリアも少なくありません。しかし、RC住宅であれば、高い遮音性により静かな室内環境を実現でき、住宅密集地であっても隣家への音漏れトラブルを減らせます。
また、コンクリートは熱を蓄える性質がありますが、近年のRC住宅は断熱材を組み合わせることで、外気温の影響を受けにくくできます。エアコンの効きがよくなるため、光熱費の削減につながるでしょう。
断熱性能を高める工夫により、夏の厳しい暑さ対策と冬の快適性を両立できるのはRC造ならではの魅力です。
RC住宅と木造住宅を比較

RC住宅と木造住宅の違いを以下3つの項目に沿って解説します。
- 初期費用(建築費)の違い
- 耐久性・メンテナンス費用の違い
- 光熱費・ランニングコストの違い
家づくりで、RC造にするか木造にするかは悩ましいポイントです。それぞれの特徴を比較し、違いを理解しておきましょう。
初期費用(建築費)の違い
一般的に、RC住宅の坪単価は木造住宅よりも高めに設定されており、材料費や工期の長さ、専門的な人件費などが価格に反映されています。
しかし、沖縄では木造住宅を施工できる技術者が比較的少なく、木材の輸送費もかかります。そのため、本土と比較すると、木造とRC造の建築コストの差はそれほど大きくないのが実情です。
RC住宅と木造住宅を比較検討する際は、坪単価だけでなく、地盤改良工事や付帯工事費、外構費用なども含めた総額でのシミュレーションが必要です。近年では、設計を規格化してコストを抑えたローコストなRC住宅も登場しており、予算に応じた選択肢が増えています。
耐久性・メンテナンス費用の違い
RC住宅は構造自体が頑丈で劣化が少ないため、適切な管理を行えばさらに長期間にわたり住み続けられます。
一方、木造住宅はRC造に比べて法定耐用年数は短いものの、増築やリフォームがしやすく、家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応しやすい点が特徴です。
将来的なメンテナンス費用で比較すると、RC住宅は外壁塗装や防水工事の単価が高くなりがちですが、頻度は木造よりも少なくて済む場合があります。
なお、台風後の塩害対策としての洗浄や、屋上防水の塗り替えなど、どちらの構造であっても定期的なメンテナンスが必要な点は共通しています。
光熱費・ランニングコストの違い
RC住宅は気密性が高く、一度冷やした室内の温度を保ちやすいため、エアコンの稼働効率がよく電気代を抑えられる可能性があります。
対して木造住宅は、木材自体が湿気を吸放出する調湿機能をもっているため、高温多湿な沖縄の気候でも自然な快適さを保ちやすいのが特徴です。ただし、隙間ができやすい構造でもあるため、気密処理が甘いと冷房効率が下がる懸念があります。
どちらの構造を選ぶにしても、断熱材の種類や厚み、窓の性能を高めることで、ランニングコストを削減可能です。また、固定資産税は耐用年数が長いRC造の方が高くなる傾向にありますが、資産価値が下がりにくいメリットもあります。
沖縄のRC注文住宅の費用相場

沖縄のRC注文住宅の費用相場を以下の2パターンに沿って解説します。
- 予算3,000万円で建てられるRC住宅
- 予算4,000万円で建てられるRC住宅
価格帯ごとのRC住宅の特徴を確認して、具体的な予算をイメージしてみましょう。
予算3,000万円で建てられるRC住宅
予算3,000万円台の場合、延床面積を抑えたコンパクトな設計や、シンプルな間取りを採用すると、RC住宅の建築が可能です。
コストを抑えるためには、建物の形状を凹凸の少ない四角形にする、水回りの設備グレードを標準的なものにするなど、工夫が求められます。優先順位を明確にして、こだわる部分とコストカットする部分のメリハリをつけることが成功のポイントです。
また、広告宣伝費を削減しているローコスト専門の工務店を選ぶと、品質を保ちながら予算内での建築が実現します。建物本体価格だけでなく、土地の条件によっては地盤改良費などが別途かかるため、諸費用も含めた総額での資金計画を立てるようにしてください。
予算4,000万円で建てられるRC住宅
予算4,000万円台を確保できると、設備や内装のグレードアップが可能になり、デザイン性の高いこだわりのRC住宅が実現できます。
例えば、開放感のある広いリビングや、沖縄の空を楽しめる屋上テラス、ルーフバルコニーなど、RC住宅ならではの強固な構造を活かした空間づくりが可能です。外壁にタイルや石材を使用するなど、外観デザインにこだわる余裕も生まれるでしょう。
さらに、二世帯住宅や店舗併用住宅など、多様なライフスタイルに対応した設計も選択肢に入ります。省エネ性能を高めて長期優良住宅の認定取得を目指せば、補助金の活用も視野に入れられるため、より質の高い住まいづくりが実現できるでしょう。
沖縄のRC注文住宅で失敗しないための5つのポイント

沖縄のRC注文住宅で失敗しないための5つのポイントは以下のとおりです。
- 信頼できる工務店・ハウスメーカーを選ぶ
- 断熱性能・湿気対策を重視する
- カビ・結露対策を万全にする
- メンテナンス計画を立てておく
- 補助金・助成金制度を活用する
満足度の高い家づくりを実現するために、事前に押さえておくべき重要ポイントが存在します。
信頼できる工務店・ハウスメーカーを選ぶ
失敗しない家づくりの第一歩は、沖縄の気候風土を熟知し、RC住宅の施工実績が豊富な会社を選ぶことです。
同じRC造でも、会社によって施工品質やデザイン、得意とする工法は異なります。ホームページの情報だけでなく、完成見学会やモデルハウスを実際に訪問し、建物の仕上がりやスタッフの対応を自身で確認するのが大切です。
また、建てて終わりではなく、入居後の不具合に迅速に対応してくれるかどうかも重要な選定基準です。アフターサービスの内容や保証期間、定期点検の有無などを契約前に詳しく確認し、長く付き合えるパートナーを見つけてください。
断熱性能・湿気対策を重視する
コンクリートは熱伝導率が高いため、対策をしないと「夏は暑く、冬は寒い」家になってしまうリスクがあります。
快適な室内環境を実現するためには、壁や屋根に十分な厚みの断熱材を施工する「外断熱」や「内断熱」などの工法選びが重要です。さらに、日射熱の侵入を防ぐために、遮熱性能の高い窓ガラスやサッシを採用するのも有効です。
高断熱・高気密な住宅は、外気の影響を受けにくくするだけでなく、エアコンの効率を高めて省エネにも貢献します。沖縄の強烈な日差しと湿気をコントロールできる断熱設計が、住み心地を大きく左右します。
カビ・結露対策を万全にする

高温多湿な沖縄では、適切な換気と湿度管理がカビ予防も大切なポイントです。
気密性の高いRC住宅は、計画的な換気が行われないと湿気がこもり、結露やカビが発生する原因になります。24時間換気システムを正しく稼働させることはもちろん、クローゼットや靴箱などの空気が滞りやすい場所には、通気口を設ける工夫が必要です。
また、エアコンの除湿機能を活用する、家具を壁から少し離して配置するなど、日常的な生活習慣の見直しも効果があります。新築時から調湿効果のある壁紙やエコカラットなど防カビ性能の高い建材を選択し、長期的な視点でカビ対策を計画してください。
メンテナンス計画を立てておく
RC住宅はメンテナンスフリーではありません。長く住み続けるためには、定期的な修繕が必要です。
特に沖縄の強い紫外線と潮風は、建物の劣化を早めます。外壁のひび割れや塗装の剥がれを放置すると、雨水や塩分が浸入し、内部の鉄筋をサビさせてしまいます。そのため、外壁塗装や屋上の防水工事は、一般的に10年〜15年サイクルで実施しなければなりません。
また、台風通過後には、外壁や窓サッシを水で洗い流して塩分を落とす習慣をつけると、サビの進行を遅らせられます。小さな不具合のうちに修繕すると大きな出費を防げるため、計画的にメンテナンス費用を積み立てておくのが大切です。
補助金・助成金制度を活用する
注文住宅を建てる際は、国や自治体が実施している補助金制度を活用すると、建築費用の負担を軽減可能です。
例えば、一定の省エネ性能を満たす「ZEH住宅」や「長期優良住宅」の認定を取得すれば、国からの補助金を受け取れます。また、沖縄県の各市町村でも、定住促進や空き家活用を目的とした独自の住宅取得支援制度を設けているケースがあります。
子育て世帯や移住者向けの優遇措置が充実していることもあるため、情報収集が欠かせません。基本的には、施工業者が申請を代行してくれるため、契約前の打ち合わせ段階で、利用できる補助金があるか相談・確認してください。
沖縄移住を検討している方には移住支援金制度がおすすめ

沖縄へ移住して家を建てようと考えている方は、県の支援制度もチェックしましょう。
沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村(令和7年度は伊江村、国頭村、本部町)に移り住む方を応援する制度です。
具体的には、東京23区に住んでいるか通勤している人が、沖縄で条件に合う仕事に就いたり、自分で会社を始めたりすると、一定の金額が支給されます。
支給額の目安は以下の通りです。
- 単身での移住の場合:60万円
- 2人以上の世帯での移住の場合:100万円
さらに、18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は、18歳未満の子ども一人につき最大100万円が加算されます。移住には引越しや当面の生活費など多額の費用がかかるため、支援制度を有効活用してください。
沖縄でRC注文住宅を建てるならクレバリーホームへご相談ください

RC注文住宅は、台風や塩害など沖縄特有の厳しい環境から家族を守り、資産価値を長く維持できる優れた住宅です。建築費用は安くありませんが、耐久性や安心感を考慮すれば、十分に価値のある選択です。
クレバリーホームでは、台風や塩害、高温多湿な環境に適した、長く快適に暮らせる住まいづくりを提供しています。資金計画から土地探し、アフターサービスまで、家づくりの全工程を手厚くサポートします。
沖縄の気候風土に精通し、RC住宅の豊富な施工実績を持つクレバリーホームへ、お気軽にご相談ください。