Column 家づくりコラム
沖縄の家に瓦屋根が多い4つの理由|住む際の注意点やメンテナンス費用を解説
沖縄の家に瓦屋根が多い4つの理由|住む際の注意点やメンテナンス費用を解説
2025.10.29

「沖縄の家に瓦屋根が多いのはなぜだろう?」
「沖縄で瓦屋根の家に住む場合、どんなことに気をつければいい?」
沖縄の美しい街並みを見ると、赤やオレンジ色の瓦屋根が印象に残ることでしょう。沖縄の住宅に瓦屋根が多い理由には、主に沖縄特有の気候や歴史に裏付けされた理由があります。
本記事では、沖縄の家に瓦屋根が多い理由や瓦屋根の種類、住む際の注意点、メンテナンス費用、ハウスメーカーの選び方まで詳しく説明します。
また、沖縄での快適な暮らしを実現するために注文住宅を建てようと考えている方は、クレバリーホームへのお問い合わせもご検討ください。
沖縄の家に瓦が多い4つの理由

沖縄の家に瓦が多い理由は、主に以下の4つです。
- 歴史ある伝統的な建築様式であるため
- 台風に強く屋根が飛びにくいため
- 通気性や吸水性が高いため
- 直射日光による室温の上昇を緩和できるため
これらの理由は、沖縄の厳しい自然環境の中で快適に暮らすための先人の知恵ともいえます。瓦は単なるデザインではなく、沖縄の暮らしを支える重要な機能を持っています。それぞれの理由について、次から詳しく見ていきましょう。
歴史ある伝統的な建築様式であるため
沖縄の家に瓦屋根が多い理由は、歴史ある伝統的な建築様式であるためです。
沖縄の伝統的な家といえば、多くの方が赤瓦の屋根やサンゴ石の石垣、そして風通しの良い間取りを思い浮かべるでしょう。また、赤瓦は「琉球赤瓦」とも呼ばれ、沖縄の風景を象徴する存在です。
この建築様式は、琉球王国時代から受け継がれてきました。当時は、赤瓦の使用は首里城や一部の貴族の家に限られていたといわれています。しかし、時代が進むにつれて一般の住宅にも広まり、沖縄の気候風土に適した建材として定着しました。
ただ、現在でも沖縄のアイデンティティとして大切にされており、新しく建てられる住宅にも積極的に採用されています。瓦屋根は沖縄の歴史と文化に深く根付いているため、多くの家で使われ続けています。
台風に強く屋根が飛びにくいため
台風に強く瓦自体が飛びにくいことも、沖縄の家に瓦屋根が多い理由の1つです。
沖縄県は、毎年多くの台風が接近・上陸する地域であるため、住宅には非常に高い耐久性や防風性が求められます。もし屋根が風で飛ばされてしまうと、建物全体が大きな被害を受けてしまいます。
瓦は、スレートや金属板といった他の屋根材と比較して1枚1枚が重いという特徴をもっているため、その重さを風の強い風に対抗する力として役立てることが可能です。
さらに、沖縄で使われる瓦は、かみ合わせを工夫したり、漆喰(しっくい)と呼ばれる接着剤のようなもので隙間を埋めて固定したりするなど、風に飛ばされにくい施工がされています。
耐久性、防風性、防水性、断熱性、遮音性に優れた瓦は、台風の多い沖縄において、家と暮らしを守るために最適な屋根材として広く採用されています。
通気性や吸水性が高いため
沖縄の気候に対応するため、通気性や吸水性が高い瓦が使われていることも理由の1つです。
沖縄は年間を通して気温が高く、特に梅雨時期から夏にかけては湿度も非常に高い「高温多湿」な環境です。このような環境では、家の中に湿気が溜まりやすく、カビの発生や建材の劣化が心配されます。
沖縄で使われる赤瓦などの「素焼きの瓦」は、目に見えない小さな穴がたくさん開いているため、瓦の通気性と吸水性を高めて快適に過ごすことが可能です。
雨が降ると瓦が水分を吸い込み、晴れると水分を蒸発させます。そして、この水分の蒸発時に気化熱が発生し、屋根の表面温度を下げる助けとなります。また、瓦と屋根の下地の間には空気の層があり、湿気を外に逃がす役割を果たすことが可能です。
直射日光による室温の上昇を緩和できるため
沖縄の家に瓦屋根が多い最後の理由は、強烈な直射日光による室温の上昇を緩和できるためです。
沖縄の夏の日差しは非常に強く、屋根が直接日光にさらされると、建物全体の温度が上昇しやすくなります。さらに、室内の温度が上がると、冷房を強く使う必要があり、電気代の負担が大きくなります。
瓦は、素材自体が高い断熱性をもっており、瓦とその下の屋根下地との間に空気の層ができるため、太陽の熱が直接室内に伝わるのを防ぐことが可能です。
金属製の屋根材などは熱を伝えやすいですが、瓦は熱を溜め込みにくく、ゆっくりと放出する性質があります。その結果、夏場でも室内温度の上昇が緩和され、空調も効きやすくなるため、電気代の節約にもつながります。
沖縄の家で使われている瓦の種類

住宅の屋根に使用される瓦には、さまざまな種類があります。沖縄の家で使われている瓦には、伝統的なものから現代的なものまで、機能性やデザインの異なる種類が存在します。
主に使われる瓦の種類とそれぞれの特徴を、以下の表にまとめました。
| 瓦の種類 | 特徴 |
| 本葺瓦 | 平らな瓦(平瓦)と丸い瓦(丸瓦)を組み合わせて施工する、最も伝統的で重厚感のある瓦 |
| セメント瓦 | セメントや繊維を主成分として作られた瓦。比較的軽量で耐久性が高いとされている |
| 琉球瓦 | 沖縄地域に伝わる伝統的な瓦。赤瓦が有名で、防風性が高く寿命も長い特徴がある |
| 陶器瓦 | 粘土を焼き固めた瓦で、釉薬(ゆうやく)というガラス質の膜で表面が覆われており、色や光沢が長持ちする |
| 平板瓦 | 表面が平らな形状の瓦。すっきりとしたモダンな外観の住宅に適している |
| S型瓦 | 横から見たときに「S」のような波型をしている瓦で、洋風の住宅によく合い、独特なデザインが特徴 |
上記のように、瓦には多くの種類があります。
瓦は、台風や湿気から家を守る機能性だけでなく、種類ごとにさまざまなデザインを楽しむことができる奥深い建材です。そのため、自分の好みや家のスタイルに合わせて選ぶことが可能です。
沖縄で瓦屋根の家に住む際の2つの注意点

沖縄で瓦屋根に住む際の注意点は、主に以下の2つです。
- 地震や台風による被害を受けることがある
- 建築コストが高い傾向にある
瓦屋根のメリットだけでなく、デメリットとなりうる部分も理解しておくことで、長期的に安心して暮らす家づくりができます。
それぞれの注意点について、具体的に確認していきましょう。
地震や台風による被害を受けることがある
瓦屋根に住む際の注意点として、地震や台風による被害を受ける可能性が挙げられます。
瓦自体は非常に耐久性が高く、割れたり欠けたりしにくい素材です。しかし、非常に強い台風の風圧や、大きな地震の揺れによって、瓦がずれたり落ちたり飛んだりする場合があります。
特に、瓦自体の破損は防げても、瓦を固定している下地や漆喰(しっくい)が揺れや風に耐えられないケースがあります。そのため、沖縄では台風対策として、瓦の間を漆喰でしっかりと塗り固め、強度を向上させることが大切です。
ただ、瓦本体よりも漆喰のほうが耐用年数は短いため、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。
さらに、漆喰が剥がれたりひび割れたりすると、そこから雨水が侵入したり、瓦の固定力が弱まったりする原因になるため、災害による被害を最小限に抑えるためにも、日頃の点検とメンテナンスが重要です。
建築コストが高い傾向にある
建築コストが他の屋根材と比べて高い傾向にあることも、瓦屋根を選ぶ際の注意点の1つです。
瓦屋根は、スレートやアスファルトシングル、金属板(ガルバリウム鋼板など)などの他の一般的な屋根材と比較して、材料そのものの費用が高くなることが多いです。
さらに、瓦屋根の施工には専門的な技術が求められます。瓦は一枚一枚が重く、職人が手作業で丁寧に重ねて設置していくため、施工にかかる人件費も高くなる傾向があります。
もちろん、瓦屋根がもつ高い耐久性や断熱性、メンテナンスの手間が比較的少ないなどの長期的な利点を考慮すると、初期コストの高さだけがデメリットとはいえません。
しかし、家を建てる際の初期費用をできるだけ抑えたい場合は、機能性やデザイン性と、建築にかかるコストのバランスを考える必要があります。
沖縄の瓦屋根のメンテナンスにかかる費用相場

沖縄で瓦屋根の住宅を建てたい人は、新築時の費用だけでなく、将来のメンテナンスにかかる費用相場もあらかじめ知っておくことをおすすめします。
瓦屋根のメンテナンスにかかる費用の目安は、主に以下の通りです。
- 破損した瓦の差し替え:2万~5万円
- 板金の取り替え:5万~15万円
- 漆喰の塗り替え:5万~20万円
- 雨樋(破損部分)の修理:3万~10万円
- 瓦棟部(屋根の頂上部分)の葺き替え:25万~50万円
- 屋根の塗装(セメント瓦などの場合):30万~50万円
上記の費用は、あくまでも目安です。
屋根の面積や使用している瓦の種類、素材や劣化の状況によって費用は変動します。
例えば、台風の後に数枚の瓦が破損した場合は「破損した瓦の差し替え」で済みますが、棟全体がずれてしまった場合は「瓦棟部の葺き替え」が必要になるかもしれません。そのため、定期的に点検を行い、早めに補修することが、結果的に費用を抑えることにつながります。
沖縄で瓦屋根の家を建てる際に依頼するハウスメーカーの選び方

沖縄で瓦屋根の家を建てる際に依頼するハウスメーカーの選び方は、主に以下の3つです。
- 屋根の施工実績が豊富か確認する
- 担当者の相性がいいか確認する
- アフターフォローが充実しているか確認する
上記のポイントを押さえて、信頼できるパートナーを見つけることが、理想の瓦屋根の家を実現する鍵となります。
それぞれの選び方のポイントを解説します。
屋根の施工実績が豊富か確認する
沖縄で瓦屋根の家を建てる際に依頼するハウスメーカーを選ぶときは、瓦屋根の施工実績が豊富かどうかを確認することが大切です。
瓦屋根の家を高品質に仕上げられるかどうかは、ハウスメーカーの技術力と経験にかかっています。
瓦は1枚1枚を丁寧に重ねて施工する必要があるため、職人の技術力や経験が必要不可欠です。
特に、沖縄の気候を考慮した台風対策や湿気対策など、地域特有のノウハウをもっているかが重要になります。そのため、ハウスメーカーの公式サイトやカタログ、施工事例集などを確認して、実際にどのような瓦屋根の家を建ててきたのかを調べましょう。
実績が豊富であれば、デザインの提案力や、万が一のトラブルへの対応力も期待できます。
関連記事:瓦屋根に合う外壁タイルでおしゃれなマイホームづくり|施工実例も紹介
担当者の相性がいいか確認する
担当者との相性がいいか確認することも、沖縄で瓦屋根の家を建てる際に依頼すべきハウスメーカーを見極める特徴の1つです。
家づくりは、設計から完成まで長い期間がかかるため、その間何度も打ち合わせを重ねる相手が担当者です。
そこで担当者との相性がいいと、こちらの希望やこだわりを気軽に伝えられます。また、専門的なことでわからない点や不安な点も、質問しやすくなります。コミュニケーションが円滑に進むことで、認識のズレが減り満足のいく施工をしてもらいやすくなるでしょう。
そのため、最初から一社に絞るのではなく、複数社に相談に行くことをおすすめします。また、実際に担当者と話し、対応の仕方や提案力を比較して、自分たちにとって最も信頼できる人かどうかを確認してください。
アフターフォローが充実しているか確認する
アフターフォローが充実しているかどうかも、ハウスメーカー選びの重要なポイントです。
瓦屋根は耐久性が高いですが、施工後もメンテナンスは必要です。
例えば、台風や地震の後の点検、漆喰の補修、破損した瓦の取り替えなどが発生する可能性があります。
アフターフォローが充実しているハウスメーカーを選ぶことで、家が完成した後も、長期にわたって安心して暮らしやすくなります。そのため、定期点検の頻度や内容、保証期間、修理が必要になった際の対応体制などを確認しましょう。
施工実績や担当者の相性などの建築中の要素だけでなく、住み始めてからのサポート体制も確認しておくことが大切です。また、付帯サービスやオプションの内容もしっかりと比較検討してみてください。
移住支援金制度について

将来的に沖縄で暮らしたいと考えている中学生やその家族にとって、移住支援金制度は経済的な助けになる可能性があります。
沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)から沖縄県の対象市町村へ移り住む人々を支援する制度です。(2024年6月時点の情報)
支給額は、単身(一人暮らし)の場合は60万円、世帯(家族)の場合は100万円です。さらに、18歳未満の子どもがいる世帯には、子ども1人につき最大100万円が加算されます。
対象となる市町村は、国頭村、大宜味村、東村、今帰仁村、伊江村、伊平屋村、伊是名村、粟国村、渡名喜村、座間味村、渡嘉敷村、久米島町、北大東村、南大東村、多良間村、竹富町、与那国町などです。
年度によって対象地域や条件が変わる可能性があるため、最新の情報は沖縄県の公式ウェブサイトで確認してください。
参照:【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
沖縄で瓦屋根の家を建てたいなら「クレバリーホーム」に相談しよう!

沖縄では、その歴史的な背景と、台風や湿気、強い日差しといった厳しい気候に対応するため、古くから住宅の屋根に瓦が使用されてきました。
瓦屋根は、沖縄の風景をつくる大切な要素であると同時に、快適な暮らしを守るための機能的な建材でもあります。ただ、瓦屋根の家を建てるには、他の屋根材に比べて施工やメンテナンスに費用がかかる傾向があります。
そのため、沖縄の気候を熟知し、瓦屋根の施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことが非常に重要です。
クレバリーホームは、耐久性やデザイン性に優れた外壁タイルをはじめ、お客様の理想の住まいを実現する高品質な家づくりを提供しています。
沖縄で瓦屋根の家を建てたい、沖縄の風土に合った家づくりについて相談したいとお考えなら、ぜひクレバリーホームにご相談ください。