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沖縄でRC住宅が選ばれている5つの理由|建てる際の注意点やハウスメーカーの選び方を解説
沖縄でRC住宅が選ばれている5つの理由|建てる際の注意点やハウスメーカーの選び方を解説
2025.10.30

「沖縄でRC住宅が選ばれている具体的な理由を知りたい」
「沖縄でRC住宅を建てる場合に、どんな注意点があるのか把握しておきたい」
沖縄での家づくりを検討している方のなかには、上記のような疑問をもっている方もいるでしょう。
RC住宅は、沖縄特有の気候や環境に適した多くの利点をもちますが、同時に知っておくべき注意点も存在します。
そこで本記事では、沖縄でRC住宅が選ばれている5つの理由、建てる際の3つの注意点、そして信頼できるハウスメーカーを選ぶための3つのポイントを詳しく解説します。
また、沖縄での注文住宅に関する悩みや疑問は、クレバリーホームへご相談ください。お問い合わせはこちら
沖縄でRC住宅が選ばれている5つの理由

沖縄でRC住宅が選ばれている理由は、主に以下の5つです。
- 塩害対策や湿気対策になるため
- シロアリ対策ができるため
- 高い気密性や防音性があるため
- 開放感のある間取りを設計しやすいため
- メンテナンス性が高いため
これら沖縄特有の気候や環境に対応できる点が、多くの人に支持されています。各理由を詳しく見ていきましょう。
塩害対策や湿気対策になるため
沖縄でRC住宅が選ばれる大きな理由は、塩害対策や湿気対策になるためです。
沖縄は四方を海に囲まれており、潮風に含まれる塩分による塩害が発生しやすい環境です。また、一年を通して高温多湿な気候が続きます。
木造住宅の場合、塩害によって建材が腐食するおそれがあるため、特別な対策が必要です。さらに、湿気によるカビや腐朽のリスクも考えられます。
一方、RC住宅はコンクリートでできているため、塩害による腐食の心配がほとんどありません。湿気に対しても高い耐久性をもちます。
沖縄の厳しい自然環境に適した構造だからこそ、多くの方に選ばれています。
シロアリ対策ができるため
シロアリ対策ができることも、沖縄でRC住宅が選ばれている理由の1つです。
沖縄の高温多湿な環境は、シロアリが非常に発生しやすい条件を備えています。シロアリは木材を主食とするため、木造住宅にとっては大きな脅威です。
一度シロアリ被害にあうと、建物の耐久性に深刻な影響をおよぼす可能性があり、駆除や修繕にも大きな費用がかかります。
一方、RC住宅は主要な構造部分に木材を使用しません。コンクリートや鉄筋で構成されているため、シロアリが侵食するリスクを根本から削減可能です。また、木材を使わないRC住宅は、シロアリ被害の心配を大幅に軽減できる住まいといえます。
高い気密性や防音性があるため

RC住宅は、気密性と防音性が非常に高いことも沖縄で選ばれている理由です。
沖縄は台風が頻繁に接近・上陸する地域です。台風の際には、強風や激しい雨による騒音が大きなストレスになる場合があります。しかし、RC住宅の壁は、すき間が少なく密度の高いコンクリートで作られています。
この構造が、外部からの音を遮断し、台風による大雨や風の音はもちろん、近隣の生活音なども室内に伝わりにくくなります。また、同時に室内の音が外部に漏れにくいメリットもあります。そのため、楽器の演奏や映画鑑賞などを楽しみたい家庭にも向いています。
開放感のある間取りを設計しやすいため
木造住宅に比べて、開放感のある間取りを設計しやすい点もRC住宅の魅力です。
RC住宅は、柱や壁で建物を支える木造の在来工法とは異なり、壁全体で建物を支える構造(壁式構造)や、太い柱と梁で支える構造(ラーメン構造)をとります。
この構造特性により、木造住宅よりも少ない柱や壁で広い空間の実現が可能です。
例えば、大きな吹き抜けのあるリビングルームや、壁一面の大きな窓を設置するような、自由度の高い設計がしやすくなります。また、沖縄の高温多湿な気候のなかでも、風通しが良く光が差し込む開放的な空間は、快適な暮らしにつながります。
メンテナンス性が高いため
RC住宅はメンテナンス性が高く、長期的なコストを抑えやすいことも選ばれている理由です。
RC住宅は耐久性が非常に高く、コンクリート自体が腐食したり劣化したりするリスクが低いです。しかし、木造住宅の場合、定期的な外壁の塗り替えやシロアリ対策、湿気による木材の交換などが必要になる場合があります。
RC住宅であれば、頻繁な大規模修繕の必要性が比較的少ないです。もちろん、RC住宅でも地震や経年劣化によってコンクリートにひび割れ(クラック)が生じる場合はあります。しかし、ひび割れは補修材などで比較的容易に修繕が可能です。
定期的なメンテナンスや材料取り替えにかかる将来的な費用を抑えられることは、大きなメリットといえます。
沖縄でRC住宅を建てる際の3つの注意点

沖縄でRC住宅を建てる際の注意点は、主に以下の3つです。
- 費用が高い傾向にある
- 外気の影響を受けやすい
- 強固な地盤が必要になる
計画を立てる前に、これらの点を理解しておく必要があります。それぞれ詳しく解説します。
費用が高い傾向にある
沖縄でRC住宅を建てる際、まず注意したいのは建築費用が高い傾向にあることです。
RC住宅は、木造住宅と比較して材料費が高い傾向にあります。主な理由は使用するコンクリートや鉄筋の量が多いためです。また、コンクリートを固めるための型枠工事や養生期間(コンクリートが固まるのを待つ期間)が必要になるため、施工期間も長くなる傾向があります。
施工期間が延びることで、その分だけ人件費なども増えるため、総工費が高くなりやすいのです。さらに、沖縄県は全国的に見ても土地の価格が高い傾向にあるため、建築費用と土地代の両方を考慮し、余裕をもって資金計画を立てることが大切です。
外気の影響を受けやすい
RC住宅は、外気の影響を受けやすいことにも注意が必要です。
RC住宅の主な材料であるコンクリートは、熱伝導率が高い性質をもつため、外の気温がそのまま室内に伝わりやすくなります。
具体的には、沖縄の暑い夏は室温が上がりやすく、冬は外気によって室内が冷えやすくなります。そして、対策としてRC住宅を建てる際は断熱材をしっかりと施工することが必要です。
外壁側か内壁側のどちらかに断熱層を設けるかで、室内の快適さが大きく変わるため、エアコンがよく効く間取りを設計士と相談するなど、断熱対策を重視しましょう。
強固な地盤が必要になる
RC住宅を建てる土地には、強固な地盤が必要になることも重要な注意点です。
RC住宅は、コンクリートと鉄筋を大量に使うため、木造住宅と比べて建物全体の重量が非常に重くなります。もし地盤が弱い地域に建ててしまうと、建物の重さで地盤沈下が起きるリスクがあるため、注意が必要です。また、沖縄では台風だけでなく地震による被害も発生します。
地震の際には、液状化現象によって建物が傾くリスクも考えられるため、RC住宅を建てる前には、必ず地盤調査を依頼しましょう。そして調査の結果、地盤が弱いと判明した場合は、地盤改良工事が必要になります。
沖縄で注文住宅のハウスメーカーを選ぶ際の3つのポイント

沖縄で注文住宅のハウスメーカーを選ぶ際のポイントは、主に以下の3つです。
- 施工実績が豊富か確認する
- アフターサービスは充実しているか確認する
- モデルハウスを見学できるか確認する
これらのポイントを押さえることで、安心して家づくりを任せられるパートナーを見つけやすくなります。
施工実績が豊富か確認する
沖縄で注文住宅のハウスメーカーを選ぶ時は、施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。
施工実績が多いハウスメーカーほど、さまざまなノウハウを蓄積しています。特に、RC住宅は、木造住宅とは異なる専門的な技術が求められます。
沖縄特有の気候(塩害、湿気、台風)を考慮した施工の経験が豊富であれば、品質や仕上がりに安心感がもてて安心です。また、施工実績はハウスメーカーの公式サイトやカタログ、施工事例集などで確認が可能です。
この時、デザインの好みだけでなく、どのような土地でどのようなRC住宅を建ててきたのか、具体的な事例を見ておくと良いでしょう。
アフターサービスは充実しているか確認する
アフターサービスが充実しているかどうかも、ハウスメーカー選びの重要なポイントの1つです。
住宅は建てて終わりではなく、長期間住み続けるものです。住み始めた後に、万が一の不具合やトラブルが発生する可能性はゼロではありません。しかし、アフターフォローが充実しているハウスメーカーを選ぶと、施工後も安心して暮らせます。
例えば、「定期点検の頻度」や「トラブル発生時の連絡体制」「保証期間の長さ」などを具体的に確認しましょう。また、将来的にコンクリートのひび割れや設備の劣化などが生じた際、メンテナンスや修理などの費用を抑えられる保証内容になっているかも確認すべきです。
モデルハウスを見学できるか確認する
モデルハウスを見学できるかどうかも、ハウスメーカーを選ぶ際に確認したいポイントです。
カタログやウェブサイトの写真だけでは、空間の広さや素材の質感、動線などを正確に把握するのは難しい場合があります。しかし、モデルハウスを実際に見学すると、仕上がりの具体的なイメージがしやすくなります。
特に、図面ではわからなかった「天井の高さ」「部屋の明るさ」「コンクリートの質感」などの感覚的な部分まで確認が可能です。また、内見時の雰囲気や、スタッフの対応なども含めて、そのハウスメーカーが自分たちに合っているかを判断する材料にもなります。
そのため、完成後のイメージを具体的にしたい方は、モデルハウスの見学を申し込みましょう。
移住支援金制度について

沖縄県への移住を検討している場合、活用できる支援金制度があります。沖縄県が提供している移住支援金制度は、東京圏から沖縄県の特定の市町村へ移り住む人々を応援する制度です。
| 対象者 | 東京圏から沖縄県の特定市町村に移住する人(令和7年度対象:伊江村、国頭村、本部町) |
| 支給額(基本) | 単身(一人暮らし):60万円 世帯(家族):100万円 |
| 支給額(加算) | 18歳未満の子どもがいる場合、一人につき最大100万円が追加 |
この制度は、将来的に沖縄で暮らしたいと考えている中学生やその家族にとっても、経済的な助けになるものです。制度の詳細は変更される場合があるため、必ず最新の情報を確認しましょう。
参考:【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内
沖縄で注文住宅を建てるなら「クレバリーホーム」に相談しよう!

本記事では、沖縄でRC住宅が選ばれている5つの理由や建てる際の3つの注意点、そしてハウスメーカーを選ぶ際の3つのポイントについて解説しました。
沖縄は、塩害や高い湿度、シロアリの発生など、住宅にとって厳しい条件がそろっています。
このような特有の環境だからこそ、塩害や湿気に強く、シロアリ被害のリスクも低いRC住宅が多くの人に選ばれています。高い耐久性や防音性も、沖縄での快適な暮らしを支える大きな魅力です。
ただ、RC住宅は木造住宅と比較して建築費用が高くなる傾向があります。
使用する材料費や施工期間が影響するため、後悔しない家づくりのためには、土地代も含めた慎重な予算計画を立てる必要があります。
そのため、安心して長く住める家を建てるには、信頼できるハウスメーカー選びが欠かせません。
沖縄での注文住宅に関する悩みや疑問は、クレバリーホームへご相談ください。