Column 家づくりコラム

沖縄の台風シーズンを安心して乗り切る!クレバリーホームが教える鉄壁の家づくり術
沖縄の台風シーズンを安心して乗り切る!クレバリーホームが教える鉄壁の家づくり術
2025.07.30
沖縄の台風は勢力が強いため、家を建てる際には被害を抑えられる対策を考えなければなりません。しかし、台風に耐えられる家の構造や間取りとはどのようなものか、わかりづらいですよね。
今回は沖縄の台風に強い家の特徴を、沖縄伝統の伝統的な民家と最新の住宅の2つのタイプに分けて解説します。沖縄の台風で予想される住宅への被害も交えながら解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
クレバリーホームでは沖縄の台風にも強い木造住宅をご提供しています。強固な鉄筋コンクリートではなく、沖縄の風土を活かしたデザイン性の高い住宅の建築実績も豊富です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次
台風が住宅に与えるリスクや被害とは?

まずは、沖縄の台風が住宅に与える影響を4つにまとめてご紹介します。
- 窓ガラスの破損
- 外壁の破損、剥がれ
- 構造体の損傷
- 停電
台風に強い家づくりには、沖縄の台風の被害がどの程度か理解する必要があります。想定される被害をイメージしながら上記を参考にしてみてください。
窓ガラスの破損
沖縄で台風が発生すると、飛来物が窓ガラスにあたって破損するケースが多いです。
沖縄の台風は勢力が強いため、普段巻き上げられないサイズの石や木などさまざまな飛来物が考えられます。窓ガラスが破損すると雨風が侵入するだけでなく、割れたガラスによって怪我をしてしまう二次災害も発生します。
沖縄の家づくりでは、海沿いのような沖縄の景観を楽しむために窓を大きめに設計する家庭も少なくありません。ただし、窓ガラスが大きい分だけ飛来物による破損リスクも高まります。
窓ガラスの破損による被害は、屋内に避難していても受ける恐れがあるため、十分な対策が必要です。
外壁の破損、剥がれ
沖縄の台風による外壁の破損・剥がれも深刻なリスクです。特に台風の影響を強く受ける沖縄では、外壁の耐久性が住宅全体の耐久性を左右します。
沖縄の高温多湿な気候や塩害は、外壁材の劣化を促進させます。経年劣化した外壁は塗装の浮きやヒビが発生しやすいため、猛烈な風圧による剥がれや破損が起きやすいです。
外壁の破損や剥がれは建物の構造部分が露出するため、住宅全体の耐久性にも影響します。
一般的な外壁の塗り直しサイクルは10〜15年ほどです。しかし、特有の気候と台風の2つが重なる沖縄では、外壁の劣化が早まるため、10年以内に外壁のメンテナンスが必要になるケースも多いです。
構造体の損傷
沖縄の台風による最も深刻な被害は、住宅の構造体の損傷です。構造体とは、建物を支える柱や梁・壁・基礎などであり、破壊されると建物全体の倒壊につながる恐れがあります。
前述の外壁の剥がれから構造体に被害が及ぶケースもありますが、想定外の想定外の風圧に耐えられず倒壊してしまうケースもあります。
風速50メートルを超える猛烈な台風の場合、一般的な木造住宅では十分な耐風圧を確保できないかもしれません。経年劣化で構造体の強度が落ちていると台風によって損傷するリスクもさらに高くなるでしょう。
構造体の損傷は致命的なリスクであり、設計・施工・維持管理のすべてで、徹底した対策が必要です。
停電
お金和の台風の被害の中で、最も頻繁に発生するのが停電です。勢力の強い台風では、強風による電柱の倒壊や送電線の切断が多発し、数万世帯規模の停電が発生します。
停電は照明や冷房が使えないだけでなく、冷蔵庫や通信機器、お風呂やトイレなど生活のあらゆるインフラに影響を及ぼすため、十分な対策が欠かせません。特に高温多湿な夏に停電が発生すると食べ物が保管できなかったり衛生面で被害が出たりと受ける影響も大きくなります。
台風の被害は住宅への影響だけでなく、その後の生活にまで及ぶため、さまざまなケースを想定したうえで対策が必要です。
沖縄の伝統的な台風に強い家の特徴3選

では沖縄の台風に強い家にはどのような特徴があるでしょうか。ここでは、沖縄の伝統的な作りの民家に絞って、台風に強い家の特徴を3つご紹介します。
- 屋敷林
- 石垣
- 赤瓦屋根
昔から台風のリスクに晒されてきた沖縄では、伝統的な民家にもさまざまな対策が施されています。伝統的な家の台風対策を知ると、家づくりのヒントになるでしょう。
屋敷林
沖縄の伝統的な民家には、敷地の周囲に「屋敷林(やしきばやし)」があります。屋敷林は風速を軽減させ、家屋に到達する風の影響を大幅に低下させてくれます。特に、フクギやガジュマルなど常緑広葉樹は、葉っぱが密集しているため風を散らす効果が高いです。
沖縄の離島では、これらの屋敷林がない家屋が台風で大破し、樹木に囲まれた住宅は被害が少なかった事例も多いです。
沖縄県農林水産部の「農作物等台風対策マニュアル」によると、風速50メートルの風が防風林によって風速11メートルにまで減速したシミュレーション結果も報告されています。
屋敷林は沖縄の伝統的な景観でありながら、住宅を台風から守ってくれる重要な役割も果たしています。
石垣
沖縄の伝統民家に共通するもう一つの特徴が石垣です。琉球石灰岩を用いた石垣は、強風による飛来物や地表付近の突風を住宅に到達させないための重要な暴風対策になっています。
沖縄の伝統的な民家には平屋が多く、高さ1〜1.5メートルの石垣は住宅の基礎や外壁、窓への直撃を防いでくれます。また、石垣は低重心のため崩れにくいです。
現在ではコンクリートブロックに置き換えられるケースも多いですが、琉球石灰岩の石垣は透水性や景観性にも優れているため、地域の資源を活用した、自然にも優しい伝統的な防災対策として好まれています。
赤瓦屋根
沖縄の伝統民家では、「赤瓦屋根(あかがわらやね)」が用いられています。
沖縄の赤屋根瓦は泥岩の「クチャ」が素材に使われており、吸水性が高いため雨を含むと重くなり、台風の強い風でも飛ばされづらいです。また、赤瓦屋根独特の滑らかな形状が台風の強風を分散して受け流してくれます。
さらに、赤屋根瓦は遮熱性や通気性にも優れているため、日差しが強く湿気の多い沖縄の気候から民家を守ってくれます。
このような特徴のある伝統的な赤瓦屋根は、沖縄の気候に備えるために試行錯誤を繰り返して得た、知恵と技術の結晶といえるでしょう。
沖縄の最新の台風に強い家の特徴3選

続いては、沖縄の台風に強い最新の住宅の特徴を3つご紹介します。
- ブロック塀
- 陸屋根
- 厚みのある窓ガラス
伝統的な民家の特徴は参考になるものの、実際に家づくりに活かしづらいケースもあるでしょう。ここでは比較的実践しやすい特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブロック塀
現代の住宅で台風対策として有効なのがブロック塀の設置です。
ブロック塀は強風による飛来物から住宅の外壁や窓ガラスを保護してくれます。特にブロック塀は風が通るルートを想定して風上に配置すると大きな効果を発揮し、台風による住宅への被害を最小限に抑えられます。
なお、ブロック塀自体が経年劣化していると台風によって倒壊するリスクがあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。ブロック塀に傾きやひび割れ、基礎の劣化が見られた場合は補強が必要です。
陸屋根
沖縄の住宅に多く見られる陸屋根も、台風の被害を抑えられる有効な対策です。陸屋根は傾斜がほとんどない平坦な屋根であり、高い耐風性を発揮します。
一般的な勾配のある屋根は風によって浮き上げられますが、陸屋根は風が屋根面に沿って滑るように流れるため、風圧が集中しません。屋根材が持ち上げられるリスクが少なく、台風による屋根への被害を抑えられ、瓦が飛ばされて起こる二次災害も予防できます。
沖縄の陸屋根には、戦争の影響で木造が入手しづらくなり、米軍が鉄筋コンクリートを浸透させた背景があります。さらに、1949年の台風で既存の木造住宅の多くが倒壊したため、より一層、鉄筋コンクリートの陸屋根が広まりました。
このような歴史的な背景だけでなく、実際に台風の影響を受けて多く採用されていることからも、強風対策として有効だといえるでしょう。
厚みのある窓ガラス
台風によって現代風の住宅が受ける被害で最も多いのが、窓ガラスの破損です。飛来物から窓ガラスを守るためには、厚みと強度のあるガラスが欠かせません。
また、厚みのある窓ガラスが有効な理由は、単に割れにくいだけでなく、割れた際に破片が飛び散らない構造もあります。
例えば、2枚のガラスを圧着した「合わせガラス」は、中間膜の合成樹脂が衝撃を吸収するため、破片が飛び散りづらいです。また、合わせガラスは強度も高く、飛来物が衝突しても被害を最小限に抑えてくれます。
その他にも、窓シャッターとの併用や飛散防止フィルムなどを活用すると、より台風からガラスを守れます。
沖縄の台風に強い家に関するよくある質問

最後に、沖縄の台風に強い家に関するよくある質問を2つご紹介します。
- 木造とRC造はどちらが台風に強い?
- 台風に強い家づくりをしているハウスメーカーは?
沖縄で台風雨に強い家づくりを検討している方は参考にしてみてください。
木造とRC造はどちらが台風に強い?
一般的には、RC造の方が強度が高く、台風にも強いです。実際に、沖縄では台風に耐えるために多くの住宅でRC造が採用されています。
ただし、近年では木造住宅の工法も進化しているため、一概に木造の耐久性が低いとは限りません。木造住宅でも、構造金物の強化やパネル工法の導入、屋根・基礎の補強などによって高いによる高い耐風性と耐久性を実現可能です。
このような適切な設計がなされた木造住宅であれば、台風の頻発する沖縄でも安心して暮らせるでしょう。
なお、クレバリーホームでは、独自の「プレミアムハイブリッド構法」によって、地震や台風にも強い木造住宅を提供しています。最高等級の耐風圧性と水密性を誇る建築用材を採用し、沖縄の台風にも耐えられる構造となっています。
木造住宅はコストの低さやデザイン性の高さなどのメリットも多いです。沖縄で木造住宅の購入を検討している方はぜひお気軽にお問い合わせください。
台風に強い家づくりをしているハウスメーカーは?

台風に強い家づくりをしているハウスメーカーをお探しなら、クレバリーホームへご相談ください。
クレバリーホームでは、「プレミアムハイブリッド構法」によって猛烈な台風の多い沖縄でも安心して長く暮らせる木造住宅を提供しています。また、高品質の建築用材と自然素材タイルを活用した、沖縄の風土に適したデザイン性と高い耐久性も実現しています。
塩害やシロアリなどへの対策も徹底しており、高温多湿な沖縄特有の気候にも負けない家づくりがクレバリーホームの強みです。
沖縄で長く快適に暮らせる木造住宅を手に入れたい方は、ぜひクレバリーホームへご相談ください。
まとめ|沖縄で台風に強い住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

本記事では沖縄の台風に強い住宅の特徴を解説しました。沖縄では猛烈な台風が多数発生するため、家づくりではさまざまな対策が必要です。
また、一般的に木造住宅は台風に弱いイメージがありますが、適切な対策をすれば過度に心配する必要はありません。クレバリーホームでは、台風に強い木造住宅を多数ご提供していますので、沖縄で住宅の購入を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。